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前回、バリキャリママが子育てと家事と仕事をすべてこなせる理由を執筆頂いた方にご家庭の内情をお聞きしたところ、現在は離婚されているという事で詳細をお聞きしました。

 

※当社は、家事代行サービスを通じて離婚を推奨する訳ではございません。各家庭の様々な価値観をブログにて紹介しております。予めご了承ください。

 

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私は、家事と育児が理由で離婚をしています。離婚の理由といえば、性格の不一致や浮気、ギャンブル、DVやモラハラ……。これらが代表的な理由でしょうか。しかし私は、これらとはまったく異なる「家事と育児」が理由で離婚をしています。

 

夫は高給取りです。経済的な理由は一切ありません。浮気の形跡もまったくありません。ギャンブルもしません。DVやモラハラの傾向もありませんでした。仕事にまじめに取り組み、家庭には世の中の平均以上のお金を入れてくれます。親世代の夫であれば、ひょっとすると満点の存在だったのかもしれません。

 

しかし、共働きが普通になりつつある現代ではこれだけでは満点どころか、離婚の可能性すら高まってしまうのです。なぜなら、共働き家庭の場合、育児と家事の夫婦間での分担が非常に重要になってきます。

 

夫へのイライラが募る毎日

 

妊娠前から夫は多忙で、終電帰りも当然。休日出勤もしばしば、という状況でした。当然のことながら家事はまったくせず、100%私がやっていました。そして妊娠、出産。相変わらず夫はまったく家事をせず、育児もほとんど参加していませんでした。唯一の固定の育児に関する役割といえば、保育園への送り。迎えは私とベビーシッターが交代で行っていました。

 

保育園の送りに関しては夫が毎朝担当するはずでしたが、朝は何度起こしてもおきてこず、私が家を出発する5分前にノソノソと起きてきて、「今日の保育園の送り、頼む……」という始末。こんなことが週に何度かありました。私は当然ながら会社に遅刻。毎朝なかなか起きてこず、土壇場で保育園への送りも私にぶん投げる夫。夫には期待せず、全部自分でやったほうが良いのでは。そんな風に思い始めていました。

 

私はフルタイムで仕事をしており、管理職への昇進を目指して仕事をしていたので、産休からの職場復帰後は多忙を極めました。もちろんのことながら、家事を自分ですべて行うことはできません。週に2回、夫の了承を得て家事代行に依頼をしていました。

 

「だって、俺のほうが稼いでるよね?」

 

ママ友の話を聞いていると、「家事代行にお願いしたくても、『知らない人を家に入れるのは嫌だ』と夫が言って反対する」という人もいて、そんな中、家事代行にお願いすることを認めてくれた夫には感謝すべきかもしれません。しかしながら、それに至る過程の中で、「もう少し家事や育児を手伝ってよ」と一度だけ夫に行ったことが私はあります。そのときの夫の返答は、今でも忘れません。

 

「だって、俺のほうが稼いでるよね?」

 

夫のその返答に対し、私がどんな反応を見せたと皆さんは思われますか。怒ったと思いますか?それから口論になったと思いますか?

 

正解は「『もういい、あなたより稼いでやるわ』と冷静に心の中で誓いました」、です。それ以来、夫に家事や育児をお願いしたことはありません。夫がやらない分を家事代行で家事はまわしていき、夫ができない分をベビーシッターにお願いをして育児をしていました。

 

幸運なことに、家事代行もベビーシッターも、とてもよい方々に恵まれ、親の協力が得られない地方出身の私は、その方々を「東京のお母さん」と心の中で呼んでいました。

 

自分と他人とで家事・育児をまわす

 

自分と家事代行スタッフとベビーシッターで家庭を回して育児をする。そんな風な体制が出来上がっていきました。夫は仕事や過労を理由に保育園の送りをドタキャンします。しかし、ベビーシッタースタッフはプロなので、万が一1人のスタッフが急病になれば、他のスタッフがアサインされます。決して穴を開けることはありません。夫は数えるほどですが、洗濯や掃除をしたことがあります。そのとき、さらりと「ありがとう」というと、「せっかく頑張ったのに、そんな感じ?」なんていい、「私はあなたの100倍家事をやっている」という言葉を飲み込んで、まるで舞台女優のように、「まぁなんてきれいに!本当にありがとう!」とやけっぱちで褒めてやりました。でも、家事代行スタッフはプロなのでクオリティも高く、フィーを支払えば済む関係です。おべんちゃらを言ったり、褒めちぎったりする必要もありません。そもそも鍵を渡して不在時に掃除をしてもらっているので、会う機会もほとんどありません。

 

そんな風に冷静に考えていったとき、ある結論に達しました。

 

 

「夫、いらなくない?」

 

私は家事代行やベビーシッターを活用して仕事に専念する時間を確保できたかいもあって、無事に昇進をし続け、ある時点では夫の稼ぎをこえていました。それは夫も知っていることです。「だって、俺のほうが稼いでるよね?」といって家事や育児をしてこなかった夫は、私のほうが高給取りになった時点でも、やはり家事や育児をしていませんでした。

 

ふと洗濯機の前を見ると、夫の洗濯物が山積み。キッチンの流しを見ると、夫が深夜に食べたカップラーメンのカップやお皿、コップなどが汚れたまま積み重なっていました。

 

離婚したら、夫の衣類を洗濯する必要もないし、食器を洗う必要もない。自分と娘だけの生活なら、家事負担は今の半分程度になるのではないだろうか。そんな風に考えると、「離婚」という二文字しか浮かばなくなっていきました。

 

女性も経済力をつける今の時代

 

もちろん、こういう状態になっていったのは、私が平均年収より稼いでいるというのが大きいと思います。しかしそういう女性は私だけではなく、現代においては増加傾向にあると思います。にもかかわらず、家事や育児は女性がするものだ、といった認識がまだまだまかり通っている現状。それには、私たちの親世代に専業主婦が多く、男性も「家事や育児は女がやるもの」といった考えが強かったり、会社の上司にあたる年代に「家事や育児で定時退社!?何を言ってるんだ!」といった考えが定着していたり(その上司の妻が専業主婦が多い年代なので)。暗黙の了解のように、家事や育児の最後の砦が「母親」になっている日本社会に問題があるとは思います。

 

しかし、夫側も自分の家庭を冷静に見つめなおしてみれば、「妻の負担、多すぎるな」と気づくはずです。そんな簡単なことすら気づいていない夫が多く、もしくは気づいていても問題視せずにスルーしていたり、「それが当たり前だろ」と感じていたり。

 

世の中の夫の中には、「子を産んで、妻が変わった。自分より子どもが大切になったようだ。自分への愛情がなくなったようだ」なんていう人も少なくありません。しかし、出産すれば変わるのは当然、放っておけば死んでしまう存在の赤ちゃん。一方夫は、放置しておいても死にはしません。優先順位が、赤ちゃん>夫 となるのは当然ですよね。そんなこともわからず、「妻の愛情がなくなった」とあてつけのように休日朝寝坊をした挙句、仕事にしてもふらりと姿を消して休日すら育児や家事をしようとしない夫。子どもがうまれても大学生のようなお気楽な生活をしている夫は、妻から三行半を突きつけられても仕方がないように私は思います。そして、女性も経済力をつけていく今後は、そういった夫婦が増えていくように思います。

 

 

「産後クライシス」なんて言葉が少し前に話題となりましたが、その事象も現代を象徴している気がします。親世代なら許された夫の言動が(妻の心の中では許せていないにしてもそれが表面化しなかったり、離婚にまで至らない、というケースも多かったかもしれません)、現代では許されなくなり、離婚にまで繋がってしまうことも考えられます。

 

イクメンのような女性への言葉ってありますか?

 

私は「イクメン」という言葉が大嫌いです。なぜなら、育児を頑張る母親を表現する同様の言葉がないからです。イクジョ?イクママ?? そんな言葉、ありませんよね。それって、女性は育児をやって当然と思われているからです。

 

「男性なんて褒めて伸ばすものよ、簡単よ」なんて言う人もいます。しかし、たとえ仕事の場ではそれができたとしても、夫へはなかなかできないものです。なぜなら、「私は家事や育児を夫以上に頑張っているのに、誰もほめてくれない」という気持ちが根底にあるからです。

 

私は、夫の家事・育児不参加が理由で離婚をしました。シングルマザーで未就学児童を抱えているというと、社会的弱者のような、とても哀れな存在として見られることもあります。しかし現実は、自分と子どもとの2人の生活は、思っていた以上に快適なものでした。

 

夫と一緒に生活をしていたとき、「もう何も期待しない」と思っていても、やはり、いると期待してしまうんですよね。なので、「やってくれない」となるとイライラしてしまいます。そのイライラが積み重なって、時折爆発しそうになり、子どもに当たりそうになったこともありました。もう本当にギリギリの状態だったと思います。

 

それが離婚後は、すべての自分のペースで家事を進めることができ、自分の決定に異を唱えるものもいない。そのぶん、家事も育児もすべて自分がやることになるのですが、それがわかっているので、「この時期は仕事が繁忙期だから、ベビーシッターを増やそう」とか「月末は残業が増えて疲れているから、家事代行を増やそう」とすべて自分のペースで予定が組める。それがとても快適でした。

 

今後の父親との関わり方

 

ただ、子どもにとって、やはり父親の存在というものは重要です。正直、離婚に関しては私のわがままで導き出した結論だと思っています。私が幸せでなければ、子供幸せでないという理由です。親のエゴだといわれればそれまでです。

 

そこで元夫と話し合ったことが、いわゆる離婚後の元夫婦という形ではなく、離婚をしても家族では在り続けようということでした。

 

離婚をするので、もちろん別居はします。しかし、一般的な離婚をした夫婦よりかは面会交流の頻度も高く、「子育て」といった側面では父親・母親がタッグを組み、婚姻中の夫婦とそん色ないレベルで協力をし合っています。このあたりは、ひょっとすると離婚前より関係性が濃密なのかもしれません。

 

離婚後、元夫は私のことを褒めるようになりました。自分と同じような年収を稼ぎなら、しっかりとごはんをつくって、家はいつもきれい。子どもの教育もしっかりとしてくれている。感謝しかないし、自分が一番尊敬できる人間だ、といっています。

 

家庭を顧みない夫だから頑張れた

 

私は、妊娠した、とわかった瞬間からスイッチが入りました。子育てはお金がかかる。ならば、キャリアアップしてお金を稼ごう。そんな風に思い、家事代行やベビーシッターなど、家庭と仕事が両立できる体制を1人で築いていきました。夫が仕事人間で家庭を顧みないので、ここまで割り切れたのかもしれません。

 

離婚後も、子どもの長所を伸ばしていこうといろんなところに連れて行ったり、習い事をさせたりと、教育に専念しつつ、家事も創意工夫しながら快適な空間作りを目指して家事代行に依頼する以外の部分でも頑張っています。

 

ここまで頑張れるのは、「母子家庭だから」といわれたくないという気持ちがあるのかもしれません。母子家庭だからこそ、パパ・ママが揃っている家庭以上のことをしてやりたい。そんな強い気持ちがあるので、毎日頑張れているのかもしれません。

 

結局私は、自分をより辛い状況に追い込むことで、奮起する人間なんだと思います。時折、「はぁ~、宝くじ当たったら仕事やめたいわー」なんて思いますが、たとえ当選したとしても、私は仕事を続けていそうな気がします(笑)。頑張り続けることで、自分を保てる人種なんだと思います。

 

そんな私を見て育つ子どもは、どんな大人に育つのでしょうか。未来は予測できませんが、今現在、私が一生懸命に生きているので、どんな結果になったとしても後悔はしないと思いますし、あと、なんていうか、「子どもにはこうなってほしい!」という押し付けがましいことはあまり考えていません。ただ、「どんな状況も生き抜ける強い人間になってほしい」とだけ思っています。そのためにも、いろんな経験をさせたいと思っています。

 

そういえば、子どもは、私がせっせと家事をしている姿を見て、手伝ってくれるようになってきました。家事代行をお願いしているとはいえ、家事の100%を依頼することは経済的にも厳しいです。食事はすべて私が作りますし、掃除、洗濯は家事代行がやりきれなかった部分を自分でします。そんな姿を見て、子どもが掃除機をかけたり、「クイックルワイパー」で床掃除をしたり。「お母さんが頑張ってるから、私も頑張る」なんていいながら手伝ってくれています。

 

以前は手伝うといっても足手まといなレベルでしたが、今では立派な戦力。「床、拭いてほしいな」というと、「うん!」と喜んで手伝ってくれます。私と子どもで1.3人分くらいの戦力にはなっていると思います(笑)。

 

自分たちに合った「新しい家族のカタチ」

 

これから、私たち親子の生活がどのように変化していくのかは私自身にもわかりません。元夫との関係性もどうなっていくのか予測できません。でも、どんな風に変化していったとしても、私たち家族に関しては離婚がベターだったと思いますし、離婚→別居→子育てを一緒に行う というスタイルが、新しい私たちの家族としてのカタチだと感じています。一緒に暮らすより、私も彼も心地よいと感じているからです。

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ひょっとすると、そんな家族のスタイルがこれからは増えていくかもしれませんね。

 

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