前回、「家事・育児が理由で離婚まで至る共働き夫婦」を執筆頂いた方に、夫婦共稼ぎ時代に実践していた仕事と家庭の両立について詳細をお聞きしました。

時系列の順序は異なりますが、実践的なツールも紹介しているのでぜひご一読ください。

 

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共働き家庭の場合、子どもがいなくても女性にとって仕事と家庭を完璧に両立するのは難しい。仕事が多忙であれば、食事は外食中心であったり、お惣菜やお弁当が頻繁に食卓に登場したりすることも珍しくない。

 

しかし子どもがうまれると、ママもしくはパパのどちらか1人は保育所の閉所時間には迎えに行く必要があり、ほぼほぼ定時のタイミングで仕事を切り上げなければいけない。多くのママが、離乳食や幼児食をすべて市販のもので済ませるというのはさすがに抵抗がある、と感じるだろうし、子どもが大きくなっても、できる限り手作りのものを食べさせてあげたいと考える人も少なくないだろう。

 

そう、子どもがうまれると、仕事や家事をすべてこれまでどおりにやりきることはほぼほぼ困難となる。

 

出産後、仕事のスタイルが大きく変化

 

私の場合、結婚後も妊娠するまでは、比較的に自由に残業をしていたし、夫もそれを理解してくれていた。平日の夕食は夫婦別々にとり、週末に一緒の時間を確保すればよいという考えだ。今思えば、仕事もダラダラとしていたときもあったように思う。「今日も残業かぁ~」とのほほんと考え、当たり前のように残業をして、残していた作業を片付けていた。

 

 

それが産休からの職場復帰後は、仕事に対する考え方が180度変わった。端的に言うと、「効率化の追求」である。ワーキングマザーとなってからは、次の3つを大切にしてきた。

 

 

  • 常に優先順位をつける。
  • 安請け合いをしない。
  • 「断る勇気」を持つ。

 

保育所へのお迎えは基本的には私が担当していたため、毎日の退社時間は決まっている。残業は許されない。ということは、労働時間が人よりか少ないのだ。これまでと同じように仕事をしていては、他の人と比べると圧倒的に仕事量が少なくなってしまう。

 

 

となると、追求すべきは効率化だ。自分の抱えている仕事を改めてみていくと、「これは今しなければならないことだろうか」「いまはこっちの仕事をしたほうが、事業部のパフォーマンスが上がる」といったことが見えてきた。そこで、就寝時にはいつも、翌日のタスクを整理し、優先順位をつけて期限を定めるといった翌日のシュミレーションしてきた。

 

 

また、今まではたとえ「今やる必要がある?」と思うような仕事も、上司から頼まれれば断れず、受けてしまっていたことも多かった。そのせいで、そのときやらなければならない重要度の高いほかの仕事に遅延が生じ、結果的に事業部のためにならないようなこともあった。上司の仕事を断るのは勇気がいるが、自分が「今やる必要がない」と感じた依頼に関しては、理由を添えて断るようにした。当初は苦笑いしていた上司だったが、理由を言うと納得してくれた。自分のチームのメンバーも、私がムリな依頼を断るようになったことで、優先度の高い仕事に専念でき、好循環がうまれていった。

 

「断る」ことも時には大切

 

「断る勇気」は仕事に関連した”お誘い”にも必要だった。仕事後の飲み会や休日のゴルフなどもお誘いも多々舞い込んで来た。時にはパパにお迎えをお願いして飲み会に顔を出すこともあったが、基本的には断ってきた。これまでは「断ったら次誘われないかも」と思って無理をしてでも参加してきたが、子どもがうまれてからはとにかく「持続可能な生活」が大切だと考えていたので、無理はしない。行ける時だけ参加する。そういうスタンスを貫いていくと、上司や周囲の人も「ここぞ」というときにだけ誘ってくれるようになり、断る回数自体が減っていき、ありがたい環境となっていった。

 

 

もちろん、こういう仕事の仕方をしていると、全員に好かれるような存在にはならないかもしれない。「仕事を選んでいる」なんて考える人も出てくる可能性はある。しかし、それはそれで仕方がないと思っている。仕事だけを優先すれば、必ず家庭にひずみが生じる。大切なのは家庭である。仕事は収入を得るだけではなく、自己実現の場でもあり、重要ではあるが、それも家庭が存在してこその仕事なのだ。私はこう考えているので、たとえ職場で私のことを好きではない人が出てきたとしても仕方がないと思っている。

 

 

家事は極力家電に頼る!

 

さて肝心の家庭だが、こちらもいくら大切とはいえ、無制限に家事に時間をかけられるわけではない。まず取り組んだのが家事代行への依頼だったが、やはり家事の100%を依頼することは予算的にも不可能だ。そこで、最新家電で省力化できるところはないだろうか、と家電メディアなどを見て、家電をピックアップ、購入していった。

 

 

購入したのは洗濯乾燥機とお掃除ロボット、食器洗浄機。これまで衣類縮みが嫌で、衣類乾燥機を使わず、ベランダに干していたが、下着や靴下、普段着、タオル類は乾燥機を使うことにした。掃除機は、家事代行とお掃除ロボットのおかげで、自分でかけることはなくなった。食事に関しては、子どもが大人と同じ食事を食べられるようになるまでは家事代行に依頼していたが(離乳食・幼児食は自分で作っていた)、その後は自分で作るようになった。そのため、食器や調理器具の洗い物が増え、食器洗浄機を導入したことでずいぶんと負担が軽くなった。

 

 

そういえば子どもがハイハイをしていた頃、家事代行スタッフがクイックルワイパーで掃除した床を、「まだ汚れがあるかも」とわざわざ週末に雑巾がけしていた時期があった。子供の成長と共にそこまで神経質になることはなくなっていき、子どもと一緒に遊びながらクイックルワイパーをかけたりして、家事代行スタッフが掃除をする間の期間の清潔度をキープするようにしている。

 

 

私はキレイ好きではあるが、あまりに清潔さを追求していくと、自分の心も疲れていく。子どもが大きくなっていくと、「ちょっとくらい手抜きしてもいいよね」と思える心の余裕が出て行った。

 

 

食事に関しても、生協などの宅配サービスを利用するようになり、料理キットも活用するようになった。私の場合は疲れのピークが水曜日や木曜日にやってくることが多い。そのタイミングで、あらかじめ買っておいた料理キットを使い、ささっとごはんを作る。冷凍庫にはピラフや餃子、春巻き、惣菜パンもストックしておき、「もうカラダが限界っ!」というときには使うようにしている。子供用の冷食プレートも2食分程度ストックしていていざというときに使うのだが、手作りごはんが日常の子どもは「わー!今日は冷凍のごはんだー!」と逆に喜んでいる(親としては少し複雑ではあるが……)。

 

本当はよくないけど…週末は朝寝坊!

 

 

週末は朝寝坊をして、朝昼兼用で作り、夕食は土日共に外食と決めた。子どもの規則正しい生活を考えると、この週末の朝寝坊はよくないことかもしれない。私も当初はそう考え、週末もいつもと同じように起きていたが、疲れが抜けきらずイライラしてしまい、子どもに当たってしまうことも時折あった。

 

しかし週末の朝寝坊をするようになってからは、週末でカラダがリセットされ、「また来週から頑張ろう!」と思えるようになった。土日共に朝食を作っていないので家事も軽減され、金曜夜には「はぁ~、週末だ!ちょっとラクできる」と気持ちも軽くなっていった。

 

 

満点ママでい続けることってやっぱりしんどいのだ。ちょっとくらいズボラしたり、”普通”からずれたことをしたりしてもいいんだと思っている。それこそが持続可能な生活だと考えるからだ。

 

 

あと、小さなことだが、家事の中で地味に憂鬱だったのが、夫のYシャツのアイロンがけ。夫は毎日終電帰りで多忙だったため、家事負担はゼロ。しかし産後はどうしても夫のためだけにアイロンがけをするのが心の負担となり、これに関しては夫にぶん投げた(笑)。そうすると夫は自分のお小遣いから(我が家はお小遣い制)、アイロンがけ不要な形状記憶Yシャツにすべて買い換えていた(苦笑)。ここぞ、というときのYシャツは、会社の近くのクリーニング店に出すなどして、やりくりをしていた(その際のクリーニング代も夫のお小遣いから)。

 

 

リフレッシュのためにベビーシッターも利用

 

 

さて次は育児。正直ここは、手抜きをしたくないし、手抜きをする術も知らない。しかし、完全母乳で育てたいと思っていたのに、母乳の出が悪く、母乳と粉ミルクの混合となった。はじめの頃はそれが子どもに申し訳ないような、後ろめたい気持ちになっていた。しかし、小児科医には「初乳さえきちんと与えられれば問題はないですよ」と優しい言葉をかけてもらい、先輩ママたちからは「私は完ミ(粉ミルクのみ)だったよ、でも子どもは元気!」と励ましてもらい、徐々に気持ちが楽になっていった。

 

 

そして、離乳食が始まると、ミルクのときより手の掛けがいがあるし、工夫もできる。とても力を入れるようになっていった。重湯を作る際には、子ども専用の有機栽培の米を購入し、冷凍せずに毎食作っていた。今思えば頑張りすぎだったのですが、完全母乳で育てられなかった悔しさが、離乳食作りを頑張る、というところに繋がっていたのかもしれない。

 

 

しかしながら娘は苦労して作った重湯もおかゆも「べーっ」と吐き出し、ほとんど食べてくれなかった。そのうちに、野菜や魚を取り入れていくと、どんどん食べるように。単におかゆがあまり好きではなかったのかもしれない。肉類もビックリするような勢いで食べてくれた。たくさん食べてくれるので、作りがいがあった。

 

 

休日は、いろんなところに遊びに行き、いろんな人に会わせるように努力をした。いろんな景色を見せ、子ども大人問わずいろんな人と会わせて刺激を与えていきたいと考えていたからだ。しかし、そんな風に、平日休日問わず頑張っていると、「ふと、1人になりたい……」と思う瞬間も訪れる。そんなときに私は「ママなんだから、そんなこと思っちゃいけない!」とは考えず、ベビーシッターに子どもを預けて美容室に行ったり、映画を見に行ったりと、リフレッシュした。

 

 

私自身が幸せでいることで、子どもにも優しく接することができると思ったからだ。昔ながらの「母親像」に縛られすぎることなく、自由に私らしく生きていく。職場復帰したころから、そんな風に考えていた。なので、家事代行もお願いするし、自分のリフレッシュのためにベビーシッターも活用する。同年代のママでさえも理解しにくい生き方かもしれませんが、私はこれでよいと思っている。

 

夫とのコミュニケーションはネットで

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ちなみに、私が仕事や家庭の話をする際に、夫はあまり登場ない。今回の記事にもほとんど出てこない。夫はもともと激務で毎日終電帰り、ひどい日は終電をこえてタクシーで帰宅。休日出勤も珍しくない。なので、妊娠前から家事はほとんどしていませんでしたし、出産後もそれは変わりがなかった。

 

 

夫とのコミュニケーションはLINEがほとんどで、予定の共有はGoogleカレンダーで行っていた。子ども関係のイベントは夫のGoogleカレンダーに予定を入れて共有。自宅への来客がある際も、そうやって予定を共有。大きな買い物をする際はLINEで情報を共有し、LINE上で一緒に検討をした。インターネットがいまほど普及していない時代なら、家族の生活が完全に回っていなかっただろうなぁと思うほど、LINEとGoogleカレンダーに依存していた(笑)。

 

 

そんな多忙な夫なので、ゴールデンウィークやお盆、年末年始は必ず家族で旅行をするようにしていた。長めの休暇をとり、そこで家族の時間を取り戻していた。国内だけではなく、東南アジアのビーチリゾートなど、海外にも生後半年の頃から行っていた。

 

 

乳児を海外旅行に連れて行くことに関しても、賛否分かれるところだと思う。ただ、海外に行く際にはかかりつけ医に前もってしっかりと診てもらっていたし、旅先は必ず大きな病院が近くにあるところと決めていた。旅行のスケジュールは無理なく、基本的にはリゾート滞在型ののんびりした旅に。子どもと一緒に海やプールに入って、ひたすらのんびり。旅先では、そんな家族の時間を楽しんでいた。

 

 

子どもは現在4歳。海外渡航回数は5回になる。旅先で現地の人に挨拶や自己紹介の方法を教えてもらい、今では少し英語が話せるようになった。子どもは“食”に関して許容範囲が広く、現地の食事も果敢にチャレンジする。辛いものや生もの以外は何でも食べられるので、一緒に現地の料理を食べられるのも旅行の楽しみの一つだ。

 

 

こんな風に頻繁に海外に連れて行くのも、将来は海外で仕事をしてほしいと願うから。私は英語が話せないのだが、「将来一緒に海外移住できれば…」という夢があり、親子でオンライン英会話を始めた。これは私のキャリアアップにも繋がるし、子供との将来のためにもなるし、これから頑張って続けたいと思っている。

 

 

仕事と家庭、既存の方法にとらわれず、私なりのスタイルでこれからも前進していきたい。これを読んでいただいているママも、「母親たるもの~!」と堅苦しく考えず、持続可能な自分が心地よい方法で、仕事と家庭を両立していくのが良いのではないだろうか。頑張りすぎず、「持続可能」なスタイルが家族にとっても自分にとっても一番だと思うからだ。