家事が楽しかった出産前

私は35歳主婦です。現在4歳の子供がおり、1児の母です。
夫は、5歳年上の40歳です。

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子供ができてから2年後、夫は大きな昇進をし、年収が1000万を超えました。
ですが、その昇進前と後では、夫の態度は随分と変わりました…。

 

私は、妊娠を機に会社を退職。専業主婦になりました。子供がいないうちは、家事の分量は少なかったので、日々こなさなければいけない家事労働を楽しんでいました。毎日愛妻弁当作りにいそしみ、Yシャツのアイロンがけも進んでやる毎日でした。

 

 

ただ、結婚以来、夫に唯一任せていた家事がありました。

 

 

それは「お皿洗い」です。

 

 

私は、子供のときからアトピー体質で、手荒れがひどいのです。水や洗剤に触れると、すぐ手がガサガサに荒れてしまい、悪化するとじくじくに…。皮膚科薬は欠かせません。

 

「それは、主婦湿疹というんだよ。ゴム手袋をしても治らないんだよね。」
と皮膚科医に言われた通り、ゴム手袋をしても、全く改善しません。
こういう事情なので、夫はお皿洗いを快く引き受けてくれ、その後もずっと任せていました。これが私たち夫婦の唯一の家事分担です。

 

赤ちゃんの新生児期 家事育児に協力的だった夫

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9か月後、赤ちゃんは無事産まれてきました。
子供が新生児だったときは、さすがに夫も、家事、育児には協力的でした。
赤ちゃんが生まれて1番大変なのは、2〜3時間起きの授乳です。特に、深夜眠れないのは大変なストレスでした。

 

夫はそれに対して
「週末は変わってあげるよ!」

 

と言うほど協力的で、なんと土曜日の夜は、夫と子供が添い寝をし、深夜赤ちゃんが泣くと、ミルクをあげてくれていたのです。

 

「なんていいパパだろう!」
と思っていました。

 

私は別室で1人で寝て、スヤスヤとつかの間の長い睡眠をとっていました。
夫は、平日の仕事も極力早く切り上げてくれ、おむつ替えや、哺乳瓶の消毒、ミルクの授乳、寝かしつけの抱っこなど、本当によくやってくれていました。

 

 

子供の成長と昇進とともに、家事をしなくなった夫

 

子供が2歳になったとき、夫は昇進し、年収が1000万円を超え、そのことにとてもプライドを持つようになりました。

それは構わないのですが、同時に、私に対する態度が横柄になってきました。

 

自分のことを
「一家の主(あるじ)」
「総理大臣」
「大黒柱」

 

とありとある権力のつく名前で呼ぶようになり、その度私は「ん…?」と疑問に思うことが増えました。

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子供はすくすく成長し、授乳はなくなりましたが、離乳食やトイレトレーニング、突然出す高熱…などなど、その時々で課題は尽きません。

 

 

その頃、夫はお皿洗い以外、一切の家事、育児を放棄し始めました。

 

 

ある日、有給をとって寝ていた夫に
「今朝は、ゴミ出してくれたら嬉しいな。」
とお願いしたところ、
「…え…何?なんで俺がやんなきゃいけないの…?」
と、再びグーグーいびきをかいて寝始めました。

 

「ちょっと、今日休みなんだから、ゴミ出しくらいやってほしいんだけど!」

 

と言っても

 

「疲れてるんだから、寝かせてよ。」

 

…これですべておしまいです。

 

何かにつけ「疲れてるんだから!」「疲れてるんだから!」を連発。

 

この頃から、子供は私にベッタリになりました。夫が子供とほぼ会話をしなくなったため、お風呂も、歯磨きも「ママがいい!ママがいい!」と、パパを拒否。

 

 

子供に好かれることは嬉しいですが、自分への負担は増える一方です。さすがに私も疲れてしまいました。

 

 

不満をぶつけて大喧嘩に…

「家のことはすべて私にお任せ…」という態度に疲れ、家事も育児も一手に引き受けていた私は、ある日パンクして、夫に不満をぶちまけました。

 

「家事も育児も全部1人でやるのは無理だよ。もうちょっと手伝ってよ!」

 

 

 

「へ?」

 

 

という表情を浮かべる夫。

 

「いや、皿洗いやってるし。」と反論してきます。

 

「他にも、もっとやってほしいんだけど!」

 

 

押し問答が続いた後、グサリとくることを言われました。

 

 

「だって、仕事は100パーセント俺がやってんだぜ?○○(私)が家事や育児を100パーセントやるのは当然だろ?」

 

ガーーン…。

 

こんな人だったっけ…?

 

そこからは、もう泥仕合。

 

「俺が生活を背負ってっから、お前らが生活できるんだよ。もし俺らが共働きだったら、そりゃ、その分家事も手伝うよ。例えば、500万500万だったら、半分手伝う。でも、今は100対0で俺が仕事してんだから、手伝わないのは当たり前だろ?俺が家事やり出したら、お前は何やるの?お前の仕事は何なの?主婦だろ?」

 

そう言われ、返す言葉もなくなってしまいました。

 

あっけにとられ、落ち込み、また理解されないことにも苦しみました。

 

年収1000万の夫は、家事を手伝わなければいけないのか?

専業主婦は、夫に家事を手伝ってもらってはいけないのでしょうか?

 

夫は「お皿洗いをやっている。」

 

ということを、「ものすごくやっている!」

 

というように言います。ですが私は、育児という負担が増えたことで「それでは足りない、もっとやってほしい。」と思っています。

 

 

確かに、私は一銭も稼いでいません。だからと言って、何も夫に手伝いを頼んではいけないのでしょうか?

育児ができないのは、まだ理解できます。子供が起きている日中は、夫は家にいないからです。
ですが、家事は出社前、出社後、休日、もう少し手伝ってくれていいのでは?と思うのです。

 

「家事をすることは、時給いくらなんだろうか…?」

 

と、私はこの家での「自分の価値」にしばしば思い悩むようになりました。
家事労働をこなす妻に対し、夫から”いたわり”やリスペクトというものを感じません。
自分は「年収1000万円の大それた仕事をしている」、だけど「家事はやって当たり前の簡単な作業」「主婦は、他人の金で暮らす楽な仕事」…そんな態度さえ感じます。

 

「働いて稼ぐ」ことは、「無償で家事をする」ことよりも優れているのでしょうか?

 

専業主婦でも、フィフティー・フィフティーの関係に!

 

ある日、子供が感染症にかかって看病が大変だったとき、夫にゴミ出しを頼んだところ

 

「ゴミ出しに行く10秒が命取りになって、会社に遅刻するから。」
と言って断られ、その後、大喧嘩になりました。

 

そろそろ、根本的に私たちの関係を見直すべきと思っていた私には、クールダウンの時間が必要で、4日間夫と口を聞かず、ただただ私たちのこれまでの関係と、今後どうすべきかを考えていました。

 

そして、4日後、夫にこのような趣旨のことを告げました。
「金がなくなっても、家庭は続く。でも、愛がなかったら、家庭は終わる。」
私たちは、3時間ほども長く話し合いました。

 

 

まず、家の中で私たちのパワーバランスは、例え私が専業主婦であっても「フィフティー・フィフティー」であることを確認しあいました。

 

そして、家事労働も、確かにお金は生みださないけれど、「家庭の中を明るくする」という大切な仕事であることを確認しました。

 

この話し合いで、ハッとさせられたのは、やはり私も夫がお皿を洗ってくれることに対して、特に感謝をしていなかったことです。どこか「してくれて当たり前」という意識がありました。

 

「仕事」がそのまま「生活」である家事労働というのは、その意義を見失いやすい労働です。無償で、数値化されることもないので、その価値を認めてくれるのは、パートナーしかいません。

 

私は、夫が毎日欠かさずお皿洗いをしてくれていることにも、「まず自分から感謝しなければいけない」ことに気づかされました。不思議と、私が夫に感謝を伝えると、夫もまるで私をまねるように、

 

「いつもご飯おいしいよ。がんばってくれてありがとう。」などと言葉にしてくれるようになりました。

 

 

私たちの関係は、徐々に変わり始めました。

今は、夫は自発的に、なるべく家事に関わろうとしてくれます。休日は私に代わってご飯を作ってくれ、掃除機もかけてくれるようになりました。

 

 

「家事労働をする専業主婦」は女性の社会進出が叫ばれるこのご時世、どんどん肩身が狭くなっています。最近では、ついに働く女性と立場が逆転し、専業主婦は「マイノリティー」になってきています。

 

そんな専業主婦の価値を認められるのは、パートナーしかいません。

 

どれほどの年収があろうが、家事は手伝ってほしいと思います。時間的、身体的にできないなら、せめてねぎらう姿勢は忘れないでいてほしいです。

 

 

 

それは、「専業主婦」という1つの職業を、専業主婦自身が誇りを持ち、胸を張ってこなすことができる意味でも、必要だと思います。もちろん、夫婦がお互いに対等で、いいパートナーシップを築くためにも…