結婚をきっかけに専業主婦になったとき「悲劇」は始まりました。毎日の掃除に洗濯、料理。家事の苦手な私には、どれひとつ完璧にこなせる気がしません。

 

 

 

それでも「旦那さまに尽くしたい!」という新婚ならではの情熱のみで家事をすべて一人で抱え込み、頑張ってみたのですが、…結果は惨めなものでした。

 

 

 

 

家事を完璧にこなす母親のもとで育った夫には、家事能力の低い私が理解できないようでした。溜息をつかれ、怒られ、呆れられ。お互いに不満が募る日々を過ごしていたのです。

 

 

 

そんな私と夫は、今ではお互いに無理のないスタンスで家事に取り組めるようになっています。そこに辿り着くまでの道はもちろん平坦ではありませんでした。

 

 

 

ちょっと熱を冷ましてから伝える

 

 

「自分が使った食器くらい流しに運んでくれたらいいのに」

 

 

 

 

初めての育児と慣れない家事を両立しようと必死だった私は、常にイライラしていました。心に余裕があれば気にならないような些細なことにイライラが募ります。

 

 

 

そして、我慢しきれないイライラを夫にぶつけてしまったこともありました。夫が理解して謝ってくれることを期待していたのです。

 

 

 

でも結果は見事に正反対。夫は私以上に感情を爆発させて、溜めこんでいた不満をぶちまけてきました。

 

 

 

結局激しい言い合いになり、夫はふて寝。私は虚しくて悲しくて大泣きしました。

 

 

 

そのとき学んだのは、感情的になってはいけないということでした。夫は感情をぶつけると反射的に倍返ししてきます。そして最後には耳を塞がれてしまうのです。

 

 

 

 

そこで、私は感情的になっているときを避け、一呼吸おいてから理性的に話すことを心掛けました。

 

 

 

できれば、不満を感じることがあった当日ではなく、翌日以降。私も夫も穏やかな気分でいるときに、さりげなく切り出します。

 

 

 

「昨日さ、食べ終わった食器そのままで寝ちゃったでしょ?私も子どもの寝かしつけ準備してたから気付かなくてさ。朝までそのままにしておいて虫が来ても困るし、そういうときは流しに運んでおいてくれると助かるなぁ」

 

 

 

私が気を付けているのは、やってくれないことを責めるのではなく、軽いトーンでお願いすることです。命令口調や、指図になってしまうと、夫は聞く耳を持ってくれないからです。

 

 

 

×「~してよ!」

○「~してくれると助かる」

 

 

 

×「自分のことくらいやって!」

○「寝かしつけがあるから・虫が来たら困るから」

 

 

 

感情的にならず落ち着いて話すことで、夫が自然と手伝ってくれることが少しずつ増えていきました。

 

 

 

そして、なぜ手伝ってほしいのかを理論立てて説明することで、「なぜ家事が行き届かないのか」という根本的な問題点への夫の理解度もグッと高まりました。

 

 

 

 

お互いの得意分野を見直す

sentaku

夫の理解とサポートを得たことで、お互いへの不満も減り、家事の負担も減ったのですが、すべてが解決したわけではありません。

 

 

 

 

私が家事をするときの優先順位は、生活に支障が出るかどうかが基準でした。

 

 

 

【家事の優先順位】

  1. 子どもの世話
  2. 食事の準備
  3. 洗濯
  4. 掃除

 

 

 

 

子どもは当然面倒を見てあげなければいけないので、なにをおいても最優先です。完全母乳で育てていたのですが、甘えん坊の長男は、一日の半分はおっぱいにくっついていました。

 

 

 

自分の朝食や昼食は適当に済ませても、夫も一緒に食べる夕食は適当というわけにはいきません。家族の健康管理も考えて、夕食準備は一番頑張っていました。

 

 

 

そして洗濯。洗って干すところまではなんとか頑張らないと、着る洋服が無くなってしまいます。それに乳幼児は着替えの回数も多く、タオルもたくさん使います。ぐずる子どもを抱っこひもで授乳しながら、必死で洗濯しました。

 

 

 

 

掃除機は数日に一回。見える埃はフローリングワイパーで掃除していましたが、子どもがハイハイし始めたらそういうわけにもいきません。結局毎日の床掃除は必須でした。

 

 

 

 

そんななか、優先順位が低くて放置されがちだったのが「洗濯物をたたむこと」です。洗濯物がたたまれずに山になっているのは、見た目は悪いですが誰も死にはしません。

 

 

 

ある日、私がなかなか手を出せずにいた洗濯物をたたもうと格闘していた夫が、食器洗いをしていた私にポツリとひとこと。

 

 

 

「俺、洗濯物たたむの苦手なんだよね。逆に洗い物やるから交代しない?」

 

私からすれば目から鱗でした。出産で体質が変わったのか手湿疹に悩まされていて、食器洗いが一番苦手でした。でも、優先順位を考えて我慢していたのです。

 

 

 

なんでもかんでも頑張って、やりきれなかった部分をお願いすればいいわけじゃないんだ!お互いに得意なこと、苦手なことをきちんと話し合って、それで分担すればいいんだ!

 

 

 

 

そこから、お互いの得意なこと、苦手なことを意識しながら、家事を分担するようになりました。これをきっかけに、夫は自分が料理を得意なことに気付き、今では休日になるとキッチンにこもりっきりになるほどです。

 

 

 

 

パンを焼いたり、丸鶏のローストを作ったり、お菓子を焼いたり、休日のごはん係は完全に夫の役割で定着しました。その間に私は平日にはなかなか手が回らない細かい片付けや、洗濯物たたみに精を出します。

 

 

 

 

掃除も夫の方が丁寧で、平日の私のやっつけ掃除ではやりきれない部分を、休日にバッチリ綺麗にしてくれます。最初こそ後ろめたさを感じていた私ですが、今ではお互い納得していることが分かっているので、気持ちよく過ごせています。

 

 

ryouri

 

 

 

面倒がらずきちんと伝えることが大切

自分が体調を崩したとき、子どもが体調を崩したときなど、食事を作るのもままならないというイレギュラーなときは、早めに夫に連絡をして協力をお願いしています。

 

 

 

特に気を付けているのは、なるべく詳しく頼むことです。

 

 

 

×「具合悪い(察して)」

○「具合悪くてご飯炊くのだけで精いっぱいだから、お買いものお願いします」

 

 

×「なんか食べるもの買ってきて(わかるでしょ)」

○「ご飯は炊いてあるから焼き餃子買ってきて」

 

 

 

×「ゼリー買ってきて(子どもが好きなやつ知ってるでしょ)」

○「みかんがいっぱい入ったゼリー買ってきて」

 

 

 

×電話で頼む(おつかい内容を忘れてしまう可能性大)

○メッセージでなるべく画像付きで頼む

 

 

 

 

買物の場合は、どんなに詳しく丁寧にお願いしても、品切れ中の場合もあります。そこで、もしなかった場合は「別のもの」がいいのか「いらない」のかも伝えるようにしています。

 

 

 

 

夫に分かりやすく、詳しく伝えるのをついつい面倒がってしまうのは「甘え」だと私は思っています。もちろん、夫にはすべて以心伝心で理解していてほしい気持ちはありますが、それが原因でケンカになるのでは意味がありません。

 

 

 

 

そもそも私自身が忘れっぽいので、自分が頼まれる側になったときにして欲しいことを実践しているだけというのも本音です。

 

 

 

 

お互いへの理解と愛情がポイント

love

 

夫とのコミュニケーションで、私がなによりも大切にしているのが感謝の気持ちを伝えることです。

 

 

「それくらいやって当たり前」

 

 

 

 

ついついそんな風に思ってしまいがちですが、当たり前なことなんて存在しません。家事を分担してくれるのは、夫が家族のことを思ってくれているからこそです。

 

 

 

 

その思いがお互いに伝わるようになったからか、夫も私を労ってくれるようになりました。新婚の頃より家事が上手になったわけではありません。むしろ今の方が私の負担する家事は減っています。

 

 

 

 

それでも夫が私を怒ることはもうありません。

 

 

 

常にお互いの中には「やってくれてありがとう」という感謝の気持ちがあるからです。