こんにちは。
ピナイ家政婦サービス編集部です。

今回はフィリピン人が一生に一度は訪れたい思う街、歴史都市ビガンについて特集したいと思います。

ルソン島に世界遺産のオールド・スペインの街があった!

南シナ海に面する歴史都市・ビガン。

1572年にスペイン人サルセドにより制圧され,ビガンはこのルソン島のイロコス植民地の中心地となり、スペイン統治時代の重要な南シナ海交易都市として発展。スペイン,中国,ラテンアメリカなどの大航海時代の影響を受ける貴重な街並みが作られました。

現在のビガンは人口が約5万人,フィリピンの中でもっともスペイン統治時代の街並みが残る町として知られており、1999年に「ビガン歴史都市」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。

実はこの美しいスペインの統治拠点となった街並み、マニラやセブにも存在していたのですが、太平洋戦争により完全に破壊されてしまいました。

それではなぜこのビガンだけがほぼ完璧な方タイで街並みが残ったのでしょうか?

その歴史ミステリーとは

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太平洋戦争末期,ビガンにも日本軍は駐留していました。そのまま米軍と激戦となれば,ビガンの町もマニラやセブと同じように破壊されていたでしょう。

実は日本軍がこの町から意図的に退去したのです。そのことにより古い街並みは戦渦を逃れました。ビガンに駐留していたある日本軍司令官が、美しいビガンの町、フィリピン人の血を持つ自分の家族、そして親しいビガンの友人たちを守るため、ビガンでの交戦を避け撤退。

その名前は司令官「タカハシ」。彼の部隊は、ルソン島北部の山岳地帯に逃げ込み、結局全滅しましたが、このビガンを守った日本人「タカハシ」の名は現在も語り継がれているそうです。

ビガンの魅力は歴史タイムスリップ!

ビガンの街並みの美しさはまずスペイン植民地としての色濃い影響。

白い壁の教会や、石畳の通りなどはまさにオールド・スペイン。

それに加えビガンには、多くの中国人華僑が早い時期から移住しテラコッタ(素焼き陶器)や貝殻を使った灯り取り窓なども、中国の建築様式とアート感覚が数多く取り入れられました。

またスペインと各地の交易の仲介地点でもあった名残から、ラテン・アメリカからの伝統カラーも数多く残されていて、まさに独特の美しい街並みを形成しています。

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ビガン街歩き

世界遺産「ビガン歴史都市」の中心となるのが「クリソロゴ通り」と呼ばれるビガンの目抜き通り。

石畳の狭い道は馬車(カレッサ)がゆっくりと通り道の両側には土産物屋の商品やレストランのテーブルが並べられていて中国系フィリピン人たちの大きな屋敷が当時の栄華のままに今も残されています。

その中でも注目はリソロゴ通り沿いに残される「スペイン」+「中国」+「フィリピン」の様式を持つ「バハイ・ナ・バト」と呼ばれる2階建ての建造物。ドーム型の玄関を持つ石作りの1階部分はまさしくスペイン風ですが。しかし、視線を少し上に上げると、昭和どころか大正? 明治? といった趣のオリエンタル様式の格子窓が目に付きます。

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<ブルゴス広場>

「ブルゴス広場」は、クリソロゴ通りの起点の公園で、その周囲もバハイ・ナ・バト様式の建造物が多く残っています。

昼間の公園は、馬車が停まり、小さな屋台が出て、冷たい飲み物やかき氷、果物などを売っています。また夜になるとロマンチックに姿を変え、木々は電飾でライトアップされ、ランタンには灯がともる。地元の恋人たちのデートスポットになっています。

<南イロコス州庁舎とビガン市庁舎>

聖ポール大聖堂前からサルセド広場を挟んだ向かい側には、コロニアル風の青と白と黄色で塗装されたとても美しい州庁舎と市庁舎があり、その建物の脇には、現地語で書かれたあのモーゼの十戒の石板が置かれているそうです

<聖ポール大聖堂>

純白の教会は、正面のファサードから入ると真正面に聖壇が見え、聖壇までは長い聖人画の通路が続いていてとても荘厳。柱の1本1本に聖人たちの絵画が飾られていて、奥の祭壇にはキリスト像を中心に、聖母や聖人たちの像が立並び、さらに背後の壁は絵画がぎっしりとかかっています。夜になるとライトアップした白亜の壁と天辺に青く輝く星のような十字架が幻想的。

その他にもカンポサント教会、バンタイ教会と鐘楼、ブルゴス博物館、クリソロゴ博物館など世界遺産のこの街はみどころ満載。

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トム・クルーズも愛したビガン

さてこのビガン、あの俳優のトム・クルーズが映画「7月4日に生まれて」のロケ撮影の際にこの地を訪れて「ヴィラ アンジェラ」というホテルの逗留。この街をとても気に入ったそうです。

 

ビガンへのアクセスは?

そのアクセスの悪さから訪れる人が少なく、人ごみの世界遺産の観光地らしくないところがビガンの一番の美点でもあるとも言われています。街中は車やバイクなどエンジン付の車両は通れず、とても静か。ゆっくりと馬車が行き来する光景は、まさにここが喧騒のフィリピンとはとても思えません。

マニラからのアクセスはバスで10~12時間ほどかかります。途中のラワグまで国内線で飛び、そこからビガンまでバスで1時間半~2時間程度というルートもあるそうです。

時が止まった、アジアのオールド・スペイン。一度は訪れてみる価値があるそうですね。