こんにちは。
ピナイ家政婦サービス編集部です。

日本でも、神奈川県の特区で家事支援サービスのためにフィリピン人を受け入れるニュースがありました。今回は、話題のフィリピン人ではどのような教育を受けているか特集しました。

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?6-4-4制が基本のフィリピン

スペイン統治の歴史が長かったフィリピン。教育政策は遅れていましたが、第二次世界大戦後アメリカ統治時代、そして1946年の国家独立に至る過程でしっかりとアメリカの教育制度が導入されました。もともとフィリピンは教育熱心な国と言われ、基本的に英語で授業を行ってきたため、教育水準は高く、アジアの中でも93.9%という高い識字率を誇っているそうです。

また、初等教育の義務教育化など、発展途上国としては法制度的にも教育は整備されています。

また、学校のシステムは日本の6-3-3-4制とは違い6-4-4が基本。

まず小学校はエレメンタリースクールという6年制の初等教育。これは日本でも同じですね。費用も無料。ただし、フィリピンの場合このエレメンタリーだけが義務教育なのです。

中高一貫の4年制

さて、その次のステップが4年生の中等教育機関(ハイスクール)。日本の中学校と高校をいっしょにしたような学校で、12歳から15歳までの4年間通います。

フィリピンではこの中等教育までが基礎教育として取り扱われ、授業料も無料ですが、残念ながら義務教育ではありません。

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現状ではほとんどの子供たちはこのハイスクールまでは通いますが、大都市のマニラの公立中学校などは生徒数が非常に多くなり、やむを得ず一部の授業を野外でおこなったり、朝、昼、晩の3ターン制にして、教師と教室を最大限に活用している所もあるそうです

ハイスクールの授業についてですが、現在実施されている中等学校の教育課程は,タガログ語(国語)、英語、数学、理科、社会、保健体育・芸術、家庭科、道徳など日本とあまり変わりませんが授業の基本は英語。

このことがTOEFLやTOEICの点数といった英語能力においてフィリピンがアジアのトップレベルにあることの要因となっているのかもしれませんね。

 

また、日本の中学校と異なる点は単位取得制。 生徒は各教科の単位を修得し、進級の条件の単位を満たした場合にのみ進級することができるそうです。また最近問題になっているのがこの4年生では16歳でハイスクールを卒業になってしまい、国際的にも大学進学への年齢的なギャップが生まれてしまうという点で、この問題に関してもう2年間ハイスクールの教育をベースにした教育課程を追加で作るべきだと言う声が国の内外から上がっています。

 

長い夏休み、高い退学率

小学校、中等学校のほとんどが2学期制を採用しており、第1学期は6~10月、第2学期は11~3月で、3月末から6月初旬まで約2ヶ月半の長い夏期休暇があるそうです。学期の区切りに約2週間の短い休みがあるのが一般的です。

さて就学率は小学校で96%、中学校では65%と東南アジアの中では高いのですが、問題は卒業率。小学校で68%、中学校では50%と極めて悪く、その大きな要因が生徒の家族の経済的な理由によるもの。

授業料は無料なのですが、実は制服や教材費は有償(小学校は無償ですが)。

その他にも設備費や補習にかかる特別授業費の経費などは生徒の出費。家庭の貧困など経済的な問題で中等学校に通っている子どもは2人に1人が通学をあきらめなくてはならないのが厳しい現状だそうです。

大学進学率は低い

さてさらにその上の教育を受けるためにはその後、職業技術訓練校や大学などの高等教育機関(カレッジ・ユニバーシティ)に通います。

これは日本の短大、4年制大学にあたります。専門的職業や学問分野の学位取得を目的としたカリキュラムが用意され、4年~6年で卒業します。

日本の専門学校のような特定の技術訓練などを行う2~3年制の職業訓練校なども人気があるそうですが、実はここまで進める子供たちは多くないのが現状でもあります。

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まとめ

人口増加や財源不足に伴う教室や教科書の不足、教員の海外流出や教員不足などによる基礎学力の低下、貧困などによる生徒中退の増加など、実に多くの課題も抱えているフィリピンの教育。また7000もの島、多くの部族から成るフィリピン。大都市以外では、まだまだ教育行政が行き届かない部分もあるそうです。

しかしフィリピンの子供たちの英語力の高さは群を抜いています。これは大きなパワーです。

これから未来に向かい世界にさまざまなフィリピンの「今」を発信していてもらいたいものですね!

頑張れ!フィリピンの子供たち!

 

参考資料:自治体国際化協会ホームページ