社会で活躍し、会社でキャリアを積んだ女性(編集者で部長職を経験されたそうです)から家事代行サービスの実体験をまとめて頂きました。

 

出産後も仕事も家事も手を抜きたくない 

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妊娠が判明したのは、「このままいけば半年後の昇進はかたい」と思っていたタイミングでした。もともと子どもはほしいと思っていたので、とてもうれしかったですし、夫も大喜びでした。そんなうれしさの反面、妊娠によって昇進が遠のくこともわかっていました。「出産後に育児をしながら家のこともして、昇進できるくらい仕事を頑張れるだろうか」という不安な気持ちを抱えだしたのも事実です。

 

夫にそのことを相談すると、「子どもがいる先輩ファミリーのところに色々話を聞きに言ってみよう」といいました。妊娠中は、主に共働きの子どもがいるファミリーの家によく遊びに行ったものです。その際には、どのようにして、仕事と育児、家事を成立させているのか、といった点を重点的に聞きました。

その中には、出産後もバリバリと仕事を続け、昇進をしているようなママもいました。しかしながら彼女たちは大抵近くにご両親が住んでいて、おじいちゃんやおばあちゃんのフルサポートが得られるのです。互いの両親が遠方に住んでいる私たち夫婦とは違い、子育てにおける環境が整っていたのです。

 

それ以外のファミリーの多くは、ママが「出産前と同じようには家事ができない。キャリアも諦めた。帰宅して家が散らかっていて、余計に疲れを感じるときがある」なんて話をしていました。きれい好きなママの場合は、毎週金曜日に子どもが就寝したあとにできる限りに家の掃除をするそうです。でも、夜中なので掃除機をかけるわけにも行かず、「完璧にきれいにしたいのに仕切れなくてモヤモヤするのよ(苦笑)」なんて話もしていました。

 

親は遠方、出産直後の時期をどう乗り切れば?

子どもがうまれるのはとてもうれしい。幸せです。でも、私はキャリアも諦めたくない。それに、きれい好きな私は、家が散らかっているなんて耐えられません。子どものためにも家は清潔にしておきたいし、離乳食が始まれば、ごはんにもしっかりと注力して作ってあげたい。絵本だってたくさん読んであげたい。

 

そんな風に考えると、どう頑張っても時間が足りないとわかります。1日30時間でも足りない、40時間はほしい!と思うくらい、出産前から私は追い詰められていました。切羽詰っていたもう1つの理由は、前述の通り私たち夫婦の両親は遠方在住で、出産で退院したあと、昼間は家には私と赤ちゃんと2人。夫は超多忙で、もともと家事をまったくしていません。なので、彼に頼ることはできません。しかし、産後1ヶ月は体の回復のためにもできる限り安静でいなければいけないと医師に言われ、「じゃあ、ごはんは誰が作るの?洗濯は??」と疑問がわいてきます。まだ子どももうまれていないのに、不安に押しつぶされそうでした。

 

 

産後の家事は家事代行へ依頼

 

そんなときに、ママ向けメディアで家事代行の記事を読みました。家事代行というと、とても高額で、一部の富裕層にしか利用できないと思い込んでいた私は、その記事を読んで目からウロコ。我が家でもお願いできそうな料金感のサービスを複数社が展開していたのです。

 

中には産前産後サポートのプランもありました。その名の通り、産前産後に家事をお願いできるサービスです。これなら、出産後に家に戻ってきて夫が家事にノータッチでもなんとかまわりそうと感じました。

 

家事代行に申し込んだのは産休に入った頃でした。産後の利用を計画し、出産前の時間があるうちに、何名かのスタッフと面談をしたいと希望を入れました。まったく知らない人が家に入る不安はもちろんありましたが、実際にあってみるととても人柄の良い人たちばかり。自分の母親くらいの年代の方もいて、子育ての話も聞け、いろんな面でホッとしました。

 

その後、無事に出産。1週間の入院後、自宅に戻ってきました。そこから、あらかじめお願いしておいた家事代行スタッフの方に週2回ペースで来ていただきました。1回の時間は2時間。掃除、洗濯、食事と優先順位を決めて、時間内でできるところまでやってもらいました。

 

 

赤ちゃんと自分のことで手一杯!

 

乳児と自分だけしかいない家の中に知らない人が入ってくるというのは、まったく抵抗がなかったといえば嘘になります。でも、本当に家事代行にお願いしてよかったと痛感しました。それは……難産だった私は産後の回復も遅く、入院も2日ほど延長となりました。自宅に帰ってくると、3時間おきの授乳とおしっことうんちの処理で24時間の大半が過ぎ去っていきます。

 

嘘のように思うかもしれませんが、なれないうちは授乳も手間取ります。そして、月齢が低いうちは赤ちゃんのおっぱいを吸う力も弱いため、どうしても時間がかかってしまいます。そうこうしているうちに、やわらかい赤ちゃんのうんちがオムツから漏れて赤ちゃんの服だけでは済まず、自分の服まで汚れてしまう……。その洗濯をして時間がまた過ぎ去っていきます。

 

乳児の肌は弱いため、オムツかぶれしないようにとオムツ交換の際にお尻をうちわで扇いで乾かして、肌荒れしているところはないかなぁなどと見ているうちに、「えっ!もう3時間経ってる!次の授乳の時間だ!」なんてこともよくあります。

 

 

赤ちゃんは月齢が低いうちは1日の大半を寝て過ごすので、その間に自分の時間が持てるじゃないと産前は考えていました。しかし、夜間も3時間おきの授乳をしているので、こちらは睡眠不足でヘトヘト。まとまった時間寝られないというのはこんなにも辛いことなのか、と初めて知りました。とてもじゃないけど、家のことなんてやってられない。自分と赤ちゃんのお世話だけで精一杯!出産直後から3ヶ月ほどはそんな状態が続きました。

 

その間も家事代行スタッフが家のことをやってくれていたので、家は清潔に保たれ、自分のごはんも作ってもらえ、家事は1,2割やる程度で済みました。

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保活の甲斐あって早期に職場復帰

私の職場復帰は産後5ヶ月目でした。産前から計画的に保活をしていた甲斐あって、早い段階で保育園に入れることができました。産前、50箇所以上の保育園に電話をしました。自宅の近隣に加え、職場の周辺も電話をし、見学したのは30箇所以上にのぼります。

 

それだけしないと保育園に入れられない現状には疑問が残りますが、とにかく保育園が見つかってよかったと思っています。産後も週2回ペースで家事代行をお願いし、掃除、洗濯、食事づくりをお願いしました。これは、自分たちが不在のときにお願いするスタイルです。他人に鍵を渡すことに抵抗がある人もいるかもしれませんが、これまでお願いしていた家事代行スタッフでしたので、信頼関係も築けており、不安なくお願いできました。

 

それでも、やはりお互いのために、ミニ金庫を自宅内に設置しました。5000円程度の簡易のものですが、貴重品をそこに入れておきました。これは、家事代行スタッフを疑っているわけではなく、それによって自分も安心できるし、家事代行スタッフも余計な疑いをかけられることもなく、双方にとってメリットのあることだと思っています。

 

 

職場復帰後、病気と離乳食作りで躓く

 

職場復帰後、当初1ヶ月は時短勤務としていましたが、2ヶ月目からは通常勤務に戻しました。時短勤務のときは、「あれ?思っていたよりラクかも」と思っていたのですが、通常勤務に戻した頃から子どもも私もかわるがわる風邪をひくようになり、このときは本当に辛かったです。

 

勤務時間が終わると会社を飛び出し、保育園へ。子どもを抱っこしてまた走って病院へ。診察終了時間の直前に駆け込む。そんな日々を過ごしているうちに、「一体何のために生きているのだろう?」とむなしくなったり、日によってはツーッと涙が出てきたりもしました。

 

そうこうしているうちに、離乳食が始まります。初めての子ども。おっぱいやミルクと違って工夫の余地がある離乳食は、俄然力が入ります。自分と夫の食事は家事代行でお願いしていたので、私は子供の離乳食に専念することができました。食材を産地から選び、できたての味にこだわってつくっていました。今思うと「頑張りすぎ!」と思うのですが、そのときは一生懸命作りたくて、とにかく丁寧に離乳食を作っていました。

 

月日の経過と共に離乳食の回数も増え、「こんなに丁寧に作っていたら、休日も大半が離乳食作りで終わる……」と絶望的な気持ちになったりもしました。「一体何のために生きているのだろう?」の再燃です。しかし幸いにも、私には「昇進」という明確な目標があったため、そこでへこたれることなく前に進むことができました。

 

職場復帰から半年強経った頃、私は見事昇進を果たしました。夫や両親のサポートが皆無の中、よく昇進できたなぁと我ながら思います。職場の理解はもちろん、仕事や育児に専念できる環境を作ってくれた家事代行の存在はとても大きかったと思います。

 

 

産後クライシスの回避法とは

 

職場やプライベートでママたちの話を聞くと、夫が家事をしないという不満の声が良く上がります。「忙しい夫なら、いないと思え」といっても、やはりいると期待してしまうんですよね。産前、共働きにもかかわらず、家事は99%私が行っていたので、「自分ばっかり」と思っていました。

 

出産を控え、このまま子どもを産んだのでは産後クライシスになってしまうと考え、話し合いの場を設けました。その結果、「外注できるところは外注しよう」と夫が言ったことで心が楽になりました。健全な形かはわかりませんが、夫の了解も得て家事を外注する。それによって、夫へのストレスも軽減されます。もちろん出費は増えますが、「それは未来への投資と考えよう」と夫は言っており、私も同じ考えでした。昇進すれば年収も上がり、投資は回収できる。そんな風に考えての決断でした。

 

少なくとも、これが私たち夫婦にとってはベストなスタイルでした。夫婦関係って、100組いれば100種類のスタイルがあると思います。スタンダードとか世間体とか、そういったものを気にせず、自分たちの最適スタイルを作り上げるのが健全だと思います。家事の分担に関しても同様だと感じます。

 

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