soujiki_man

 

妻に聞いた主夫研修1ヶ月目の評価

 

私は主夫歴1ヶ月の30代男性です。主夫を始めたきっかけは自分の退職。仕事に悩む私と逆に働きに出たい妻とで話し合った結果、私が主夫として家事全般を引き受けたというのがこの生活の始まりでした。

 

 

 

さて、私は世の一般的な男性イメージの通り家事をあまりやってこなかった人間です。独身時代の料理は全て外食かコンビニで済ませ、家も散らかり放題という生活をしていました。結婚後の家事も協力すると言っておきながら結局は妻任せです。

 

 

 

そんな私が突然挑戦することになった主夫業。今回記事を寄稿するにあたり、良い機会なので1ヶ月経った時点でどれだけ私が家事をこなせていたのかを妻に聞いてみました。妻からの評価と私自身の家事への気づきや考えを合わせて紹介します。

 

 

 

 

妻に任せっきりだった家事。たまに手を出してもバッサリ

まずは、主夫になる前の私と家事の関係についてお話しします。

 

 

 

当時私はフルタイムで勤務、妻が専業主婦として子育てと家事を担当してくれていました。30代男性ということで私の業務は例に漏れず多忙を極め、朝は早く夜は疲労困憊で帰宅するという生活でした。

 

 

 

 

もちろん、私もできるだけ家事を手伝おうという意識をもっていました。良い夫でありたいと思っていましたし、世論を眺めていても家事分担こそが正しい流れであるという風潮を感じそれに抵抗なく共感していたからです。

 

 

 

 

ですが、実際にできる範囲から料理や皿洗い、洗濯などに手を出してみたところ、やったそばからバッサリとダメ出しされてしまいました。皿洗いが不十分、冷蔵庫の食材の置き場所が違う、買い物カゴに入れる食材の順番が違う、鍋の洗い方が違う、洗濯物のたたみ方が違う、タンスの入れ方が違う、等々。

 

 

 

 

妻に悪気は全くないのですが、物事をズバッと指摘する気質の妻の指摘は当時の自分の中にあった家事協力の意識をあっという間に削いでしまいました。

 

 

 

 

「頑張ってできるようになろうとは思わないの?」とも言われましたが、妻が求めるレベルまで完璧に家事をやりきる必要性を私はどうしても感じられませんでした。「残業続きで疲れ果てた状態の体と意識でもどうにかできるレベルの家事を」という考えしか出てこなかったのです。

 

 

 

 

やがて私はできるだけ家事をやらないという結論に達しました。喧嘩をするぐらいなら、私が家事をしない夫としての汚名を着ることで最低限の平和を保とうと思ったのです。世の男性は家事を手伝わないという苦情が多く飛び交う時代ですが、どうも私はこの辺に理由があるのではないかと思います。

 

 

 

 

というわけで、子持ち家庭で必死に家事をする妻となぜか家事を手伝わない夫。そんな旧来の日本にありがちな姿が以前の私と家事との関係でした。雰囲気だけでも伝わったでしょうか。

 

 

 

 

本当に男に家事は難しいのか?そんなことはなかった

そんな私が1歳の長女を連れての主夫生活スタート。ここまで読んでくれている皆さんが「本当にあなたにできるのか」とおっしゃっているのが眼に浮かぶようです。実際、私自身主夫を始めた時は「大丈夫だろうか…」と不安を大いに抱えていました。

 

 

 

 

妻は自室で在宅ワークを進めているので、子の面倒も料理洗濯掃除も全て私1人で行います。三食を用意し掃除洗濯をこなし、長女を連れて食料品の買い出しにも行く。全てが未知の世界でした。

 

 

 

 

さて、主夫として家事を始めて最初に感じたのは「家事が完全に自分の管轄に置かれた」という感覚でした。これまでの手伝いや分担とは違う。完全に自分の裁量で行うという感覚です。

 

 

 

 

はたしてこれが良かった。妻の仕事を手伝うのではなく、私の仕事として裁量権がもてたことで、自分の発想や気づきを自由に家事に反映できるようになりました。

 

 

 

 

家事を仕事と捉え、できるだけ効率化しようと一つ一つ改善点を見つけていく作業。これは職場で時間対効果を考え業務を改善しようとするマインドと同じものです。

 

 

 

 

結果は出す。でもその中で効率は徹底的に追求する。そんな感覚で1ヶ月を過ごしていると、いつのまにかストレスなく自然と家事を楽しめている自分がいました。

 

 

 

 

この1ヶ月の私の家事に対して妻が出した点数は80点。「そんなにできるんなら最初からやってもらえばよかった」というありがたいお言葉付きです。そして何より80点という数字は効率化を目指した私にとって最高の誉め言葉でした。

 

 

 

 

 

すぐに80点を取れた理由はインターネット検索の存在

ここからは私が試行錯誤した家事の内容をもう少し具体的にお話しします。

 

 

 

 

家事の素人である私を大いに助けてくれた存在、それはインターネット検索です。料理にしても掃除にしても、私はほぼ全ての作業を始めるにあたってgoogle検索からスタートしました。

 

 

 

 

今は情報をシェアする時代。高い代金を払って教室に通わずとも、長年の修業をせずとも、インターネットを中心に適切に情報収集を行うことで知識技能の習得は可能です。初心者でも最低限の努力で人並みのノウハウを身につけることができるのです。

 

 

 

 

例えば料理。レシピはネットで拾えます。レシピに「湯通ししたほうれん草を切り」なんて難解な言葉が書かれていても、「ほうれん草、湯通し」でさらに検索すれば初心者用に噛み砕かれた情報にたどり着くことができます。

 

 

 

 

最近はウェブサイトだけでなく、レシピアプリも増えてきました。中には持っている食材を入力するだけでレシピを推薦してくれるなんてものもあります。インターネットが家事の負担と経験不足をとことん減らしてくれているのです。

 

 

 

 

もちろん料理の大事な要素である味加減や片付けなどはある程度回数をこなして慣れる必要があります。ですが、課題意識をもちながら一回一回の料理に取り組めばそう難しいことではありません。

 

 

 

 

次に掃除。これに関しても調べればいくらでも情報は出てきます。断捨離やミニマリスト、採用する思想はなんでもいいでしょう。何か一つこれだというものを決めて、実践してけばいいんです。

 

 

 

 

自分の場合はもともとミニマリストの思想に賛同する部分があったので、この機会に自室だけでなく生活空間全体に取り入れてみました。結果としてどうにか物を減らすことに成功し、妻にも部屋が広くなったり掃除もしっかりとされているねという感想をもらえました。

 

 

 

 

インターネットの存在が経験不足や知識不足という概念をこの世から消し去った今、家事初心者の夫が専業主夫をこなすことは何も難しいことではありません。意欲と改善意識さえあれば誰にでもできると断言できます。

 

 

 

 

案外男の方が家事に向いているかもしれない

 

家事をしていて一つ考えたことがあります。それは男性の方がもしかすると家事に向いた思考をしているかもしれないということ。

 

 

 

 

あくまで我が家の場合ですが、妻の家事は100点です。常に完璧を求める理想の家事でした。基本的に「やらなければならない」「家事とはこういうもの」という心理でこなす家事です。

 

 

 

 

対して私が目指した家事は80点。手を抜けるところは徹底的に抜くし、「それは本当にやらなければだめなのか」という意識を常にもちながら家事をしていました。

 

 

 

 

家事に対するプライドのなさ、そして家事を仕事と割り切るマインド、家事に関する知識経験が比較的薄いからこそできる初心者思考。家事に縁のなかった男性こそが逆に家事に向いていると言える理由がここにあります。

 

 

 

 

事実、私は今も自由な時間を生み出しこうして文章を書いています。家事を終わらせ長女を寝かせ、それでも時間を作ることができました。80点を目指すほどほどの家事を心がけた結果です。

 

 

 

 

 

まとめ

この文章を読んでいる方の多くは、家事を分担しようと考えている男性、もしくは主夫としての生活を考えている方だと思います。

 

 

 

若輩者ながら、私が思うのは「家事は難しくない」ということです。

 

 

 

 

知識不足という概念はインターネットが壊してくれました。そして皆さんが日頃仕事で取り組んできた業務改善の意識は家事にも必ず応用できます。

 

 

 

 

 

私が妻からいただいた1ヶ月の主夫業の評価は80点。同時にお褒めの言葉も多くいただきました。結婚して3年目になりますが、我が家はいま過去最高に穏やかな雰囲気と笑顔に包まれています。

 

 

 

 

主夫研修1ヶ月目の評価が80点だったことは、男性的手抜き思考で家事の効率化を図り続けた私にとって、100点よりもありがたい最高の評価でした。