1.我が家の状況

 我が家は、会社員の夫、私、そして、長女の3人家族です。もう長女も大きくなり、子育てと言えるのは20年前になります。昭和でもないけど最近じゃない私の時代の子育ては、平凡であり、その時は非凡なのかもしれません。

 夫婦共働きで、二人ともで仕事をしていると、それだけでも日々家事をするのが大変ですが、そこに子育てが加わると、これでもか、といろいろなことが押し寄せ、さらに大変さが増します。
 そういう状況になったとき、どのように家事分担をしたか、我が家の経験についてお話しします。

 

 

2.パートタイムで働いていた時代

 

夫の転勤に合わせて住まいを変えたため、周りには全く知り合いはいませんでした。転居した当時、私は専業主婦をしていたのですが、どうにもこうにも知りあいがいないなかで、子どもと二人、残業を遅くまでしている夫を家で待つ生活には耐えられそうになく、知り合い、話し相手を作るためにも働きたいと考えました。

 

幸い、私は看護師の資格を持っていましたので、近所の病院にパートタイムで勤務をすることにしました。「話し相手がほしい」という、エゴらしいエゴから、我が家の共働き・子育て生活が始まりました。

 

 共働きをするにあたり、最初のハードルは保育園でした。保育園への入園は、当時子どもが3歳になったら、多くの保育園が受け入れ可能になっていたこともあり、今時の保育園事情を考えると、比較的優しいものでした。しかしながら、保育園は最初、慣らし保育があり、午前中までしか預かってもらえませんでした。私は融通のきくパートタイム勤務、しかも、職場は人手不足でしたので、それでもよいから働いてほしい、といってもらっていたことも幸いしました。

 

 

この時代は、パートタイム勤務の私が、家事も子育ても全面的に担当という状態でした。それでも、そもそもの動機が、知り合いがほしい、話し相手がほしい、などという動機でしたし、家事や子育ての分担をしない夫に不満がないわけではありませんが、パートタイムですから、まあ、仕方ないか、と思い、すべてをこなしていました。

 

 

3.フルタイムで働いていた時代

 

 パートタイムで働きだすようになると、頭の中には、プロフェッショナルとして働いていた時代のことが思い出されるようになります。いつまでも、開業医院でゆっくり働くのではなく、第一線の医療現場で働きたい、私はそう強く思うようになりました。

 

 そこで夫に相談すると、予想通り、渋い顔。それでも、そろそろ社宅も出ないといけない、ということになり、マンションを購入、住宅ローンの支払いが生じた、という経済的理由から、しぶしぶフルタイム、三交代のある総合病院に転職することを認めてくれました。とりあえず、認めてくれた、と表現しましたが、本来は、認めてもらうものではない、そうは思っていますが。
 それでも、これで、夫と対等に家事と子育ての分担ができる、ということで、話し合いをしました。

 

 

4.フルタイムで働いていた時代の家事・育児分担

 

まず、子育てに関しては、朝、子どもを起こし、子どもにご飯を食べさせ、保育園の準備をして子どもを保育園に送っていくところまでは夫の仕事です。

 

夫は、保育園の門の前で、保育園が開くのを待って、一番に子どもを預け、そこから会社に出勤をしました。

 

 

 ついで、保育園は延長保育を最大限お願いしていましたので、私が仕事終了後、子どもを迎えに行きました。当然、ドベ1か2、という毎日で、いつもその争いをしていたのは、同じ病院に勤めていた看護師さんのお子さんでした。

 

 

保育園に迎えにいき、子どもにご飯を食べさせて、お風呂にいれ、寝かせるまでは私の仕事、という分担でした。

 

 

 家事については、朝は、私は朝食を作り、その後片付けと、洗濯物を外に出すということだけしていました。夫の朝の分担分の家事は、ゴミ出しと新聞をとってくる、それだけです。それだけといっても、子どもの世話一切は夫がしていましたので、仕方ないです。

 

帰宅は、私と子どもが先ですので、まずは、帰宅後、洗濯物を取り入れ、とりあえず、室内に干しておき、あとは夕食を作り、子どもに食べさせ、お風呂に一緒に入り、寝かしつける、そこまでをしました。そして、洗濯機を回し、室内に干しておきます。夜の夫の家事の分担は、洗濯物をたたみ、そして、洗濯が終わったものを干す仕事、そして、食器の後片付け、最後に入ったお風呂を流す、これをします。夫は、帰ってくる時間はムラがあり、遅いと23時といったこともありましたが、それでも、夫の分担分の家事は残しておきました。いったん、やりだすと、ルールがなし崩しになる、と思ったので、とにかく我慢比べです。

 

 

 

5.家事代行サービスを利用しようと思ったきっかけ

 

さまざまな子育ての悩みを抱えつつも、子どもは一人でなんとか成長してくれ、やがて中学生になりました。その頃、ふと我が家を見てみると、壁紙も床も結構汚れ、傷んできており、水回りもなにかしら手を入れたほうがいいような状態になってきていました。無理もありません。掃除をするよりも、家の手入れをするよりも、子ども関連のことで追われて、日々、帰宅後は、食事を作り、食べて、片づけて、お風呂に入って寝る、それを過ごすのが精いっぱいでしたから。

 

 

ある時、職場の先輩から「あなた、〇〇っていう業者さん、利用したこと、ある?」と言われました。その名前、たしかに聞いたことがある結構有名な業者さんで、家事代行サービスをしている会社でした。

先輩は、転勤で朝5時に家を出て、夜9時過ぎに帰宅する生活を1年間したことがあり、その転勤をきっかけに、週に1回、2時間平日に家事をしてもらうサービスと、月に1回水回りの清掃をするという家事代行サービスを利用するようになった、という話をしてくださいました。家事をしてもらうサービスは元の自宅近くの職場に再度転勤になってからはやめてしまったけど、清掃サービスはそれからずっと利用しているため、家の中がいつもすっきりと整っていて、気持ちよいわよ、とおっしゃるわけです。その先輩の助言に従い、早速、清掃の家事代行サービスをお願いすることにしました。

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6.家事代行サービスを利用して感じたこと

 

 家事代行サービスを利用して一番良かったと思ったことは、私の時間ができた、ということです。たとえ利用回数が少なくても、水回りのきちんとした清掃は業者さんがしてくれる、と思うと、日々の清掃も少し手を抜くことができ、その時間は別のことにあてることができました。ちょうど、夫も私も仕事の上で役職がつき、土日も家事以外の、仕事関連で忙しくなってきて、大変助かりました。また、特に助かったのは、広いLDKと廊下の拭き上げです。物を移動しながら水拭きをするとなると、私にとっては大変時間を要する作業だったのですが、二人でさっと作業をしてもらえ、これだけとっても、大幅な時間節約となりました。

 

 次いで、良かったと思ったことは、実際に、水回りをきれいに保つことができたことです。水回りは一度汚れが付き始めると、こびりついた汚れとなり、なかなかきれいにすることができません。プロの家事代行サービスで清掃をしてもらえると、こびりついた汚れもきれいにしてもらえ、新築当時のままの水回りを維持できたことは、いつもすっきりとした気分でいられました。

 

三番目に、良かったと思ったことは、心の余裕です。きたない、だらしない家にはしたくない、と、いつもどこかで思っていますが、もっともそれが気になるのが水回りでしたので、水回りがある程度、きれいに保つことができていれば、心おだやかに過ごすことができました。

 

 

 

7.家事代行サービスに思うこと

 良かったことも、とても多かった家事代行サービスですが、利用しながら、ちょっとこれはどうなんだろう、と考えていたことがありました。

 

 まず、料金負担です。定期サービスの回数を多くすると、汚れの蓄積が少ないということから、1回のサービス提供時間が少なくてすむため、料金が安くなるそうです。すなわち、毎週定期的に利用すると1回の料金は安くなる、ということです。ただし、月全体で考えると、結構な費用負担となり、なかなか一般家庭で利用するにはハードルが高くなります。もっと料金がリーズナブルならばと思うのです。調べてみると今は月の利用で安くなっているんですね。

 

 

 次いで、思ったことは、結局のところ、家事代行サービスの方に対しても自分の「恥部」を見せることに抵抗がある、ということでした。変な話ではありますが、家事代行サービスの方が来られる前に、トイレの便器の中はささっとブラシをかけて、便座シートでささっと拭いておく、といったことをして、便ハネや尿での汚染を少なくする、ということをしていたわけです。

 

これはトイレに限らず、たとえば、お風呂の排水溝の髪の毛をとっておく、台所もちゃちゃっと拭いておく、ということをしていました。結局、作業をされる方に、この家の人は、この家の主婦は、と思われたくない、と思ったわけです。自分でも、これはおかしなことであることは承知しているのですが、サービスを受ける日の朝はこういったちょっとした清掃に時間を割いている自分がいて、なんだかなあ、と思っていました。

 

 

 三番目に、近所の方の目です。あの家は、家事代行サービスを利用しているのね、主婦は何をしているのかしら、と思われるかも、ということです。これは、私は全く気にはならなかったのですが、気になる人もいるかも、と思います。もっとも、マンション住まいだったから、何も思わなかったのかもしれません。

おわりに

 家事代行サービスのなかでも清掃の代行サービスを利用した私の体験について話させていただきました。今は、専業主婦になったことから、家事代行サービスの利用をやめてしまいました。ただ、私の経験から、総じていうならば、サービスを受けようかどうしようか、と迷っている方は、少しだけ金銭的負担が増えても大丈夫ならば、一度利用してみて、自分に合っているか、自分の家に合っているか、ということを検討し、利用するか否か考えてみてもよいかもしれません。