皆様こんにちは。

ピナイ家政婦サービス編集部です。

 

先日、東京新聞の夕刊を読んでいたら、「バレンシアナ」というフィリピン料理のことが書いてありました。

紙面には東京の老舗フィリピン料理店で撮影された黄色いお米の料理の写真が。

どこかで見たことのあるような料理です。

 

 

 

そう、これはスペインの「パエリヤ」と瓜二つ。

料理名の「バレンシアナ」はスペインのバレンシアの地名が由来とか。

バレンシアといえばオレンジの名産地でもあり、またスペインを代表する料理「パエリヤ」の発祥の地名。

 

もともとパエリヤ(パエージャとも言う)はバレンシア語でフライパンの意味。

つまり有名なあのパエリヤ鍋の語源だそうで、スペインにやってきたアラブ人が持ち込んだ料理がその原点だそうです。

 

つい近年までのオレンジの果樹園で働くアラブ系の農民たちが、畑でパエリアを昼食として作っていたといいますが、現在では素敵なアウトドアのBBQパーティですよね、まるで(笑)

 

果樹園

 

 

スペイン統治時代の食の遺産

 

そんなバレンシア発祥のパエリヤはスペインが16世紀にフィリピンを植民地化して、スペインの食文化が流入してからフィリピンの地に根付いていきます。

 

スペイン人たちが自分たちの好物をなんとかこのフィリピンでも食べたいと考えたのでしょうか?

パエリヤはフィリピンでも作られるようになりますが、この南の島ではなかなかスペインと同じ食材は手にはいりません。

 

パエリア

 

そこでスペインのパエリヤはフィリピンで独自の進化を続け「バレンシアナ」という料理になったのです。

 

たとえば、お米。

 

本場のパエリヤが細くパサパサしたアロス・ボンバという、短い米を使いますが、フィリピンではそんなお米はなく、もち米を使います。

また本場バレンシアではうさぎ肉が伝統的に使われますが、鶏のレバーや砂肝、うずらの卵などを入れるのがフィリピンならでは。

 

その他、面白いのはサフランというスパイスで色と香りを付ける本場スペインに対して、フィリピンでは沖縄でも名産のウコンで風味と色を付けます。

また仕上げにココナッツミルクを隠し味に入れるのもなんともフィリピンスタイルですね。

 

 

そして、フィリピンで独自に進化した「バレンシアナ」

?

バレンシアナ

 

そして数百年の年月を経て、バレンシアナはフィリピン独自の「ハレの日」のご馳走としてフィリピンに根付いていきます。

おめでたい新年などに食べる、日本で言えば「お赤飯」のようにいまやフィリピンの国民食。

 

それはポルトガルからやってきたお菓子のカステラやコンペイトウというワードが日本独自の言葉として定着したのと同じような意味合いなのですね。

 

ある、日本人の駐在員がお正月も仕事で日本へ帰れないと知ると、いつもお世話をお願いしているフィリピーノのメイドさんが

「あんた、可愛そうね、お正月もひとりで・・・せめてフィリピンのお正月料理でもつくって持ってきてあげるわ、と持ってきてくれたのがこのバレンシアナだったそうです」

 

ちなみにこのバレンシアナ、フィリピンではバナナの葉に盛り付けるのが定番とか。

 

海を渡り、時空を超えて食文化はこのように進化していくのですね。

 

ピナイ家政婦サービス編集部