家事労働は時給/年収でいくら?お金に換算するメリットを紹介!

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ピナイ家事ラボ編集部

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ピナイ家事代行サービス」が運営しているピナイ家事ラボ編集部です。

近年、夫婦で共働きをする家庭が増えてきている中で、家事は時給に換算したらいくらになるだろう?と考えた方も多いのではないでしょうか。そういった家事労働の時給、専業主婦の年収といった内容はSNSでもよく話題になりますね。

そんな疑問を持ったRさんに執筆頂きましたのでご覧ください。

家事労働を時給や年収に換算するとどれくらいになるか

ひと昔前までは、家事労働は女性がやるべきものと考えられてきました。基本的には、男性が外で稼ぎ、女性が家のことをやる。この一見古臭いと思う役割分担ですが、今でもこの考え方は残っているように思えます。

内閣府の男女共同参画局の調査によると6歳未満の子どものいる夫婦のそれぞれの家事労働の平均時間を見てみると妻が7時間34分、夫が1時間23分になります。

夫は、妻がいつもやってくれるから家事労働の価値を無視しがちです。しかし、家事労働は1日を通してしなくてはならない仕事で、かなり骨の折れる労働になります。そこで、今回は家事労働を時給や年収に換算するとどれくらいになるか、また数字化した場合のメリットについてまとめています。

家事労働とは

そもそも、家事労働とは何かについて説明していきます。家事労働とは、それぞれの家庭内で行われている炊事、洗濯、掃除、育児などのいわゆる「家事」を労働とみなすことです。

家事労働は、普通の労働と違い無償労働です。形としてはボランティアに近い形ですが、この仕事なしに生活は送れません。したがって、ほとんど強制的にやらなければならない労働になります。サブシスタンス・ワークなんて言ったりしますね。

基本的には、朝から夜のご飯の準備、洗濯をしてそれを干して取り込み、掃除をして、子どもがいる場合は世話をしないといけなく、休む暇もなかなかありません。共働きをしている家庭ではさらに負担がかかります。

男女の家事労働の差については上記で示した通りに、大きな差があります。夫の家事労働の時間は、他の先進国と比べると大きく違うことがわかります。

しかし、他の国でも傾向は同じで妻が家事労働を担うことが多いです。また共働き世帯が増えてきていることもあり、より女性に負担がかかっているように思えます。

家事労働の推移では、男性の家事労働の時間は増えてきており、それに伴い女性の家事労働の時間は減ってきています。ただ、依然として男女の差は大きいままです。

これには大きく男性の就業時間や育休取得率が関係しています。1週間の就業時間が60時間以上を超えている男性の割合は全体で10.6%になり減少傾向にありますが、女性の2.4%との差を見てみると大きく差があります。

また、男性の育休取得率は増加傾向にありますが、民間企業に勤める男性の取得率は5.14%と低いままです。そんな男性から軽視されがちな家事労働ですが、どれくらいの対価を得ることができるのか算出することができるので、それを見ていきましょう。

家事労働をお金に換算するといくらになるのか?

家事労働をお金に換算すると、つまり、仮に家事労働に対し給与が支払われるとなるといくらもらえるのかを見ていきましょう。

  • 機会費用法
  • 代替費用法スペシャルアプローチ
  • 代替費用法ジェネラリストアプローチ

家事労働の給与算出方法はいくつかあるので1個づつ紹介していきます。

機会費用法

家事労働の時間を外で働いたとしたらいくらになるのか。それを算出する方法を「機会費用法」といいます。

今回は幼い子どものいる家庭を想定して算出を行いましょう。最初にも述べた通り、6歳未満の子どもがいる家庭の妻の家事労働時間は7時間になります。そして、厚生労働省の賃金構造基本統計調査によれば全国のパートの平均時給は1105円となっています。

7時間×1,105円=7,735円

基本的に家事労働に休みがないとすると1か月で約23万円。年収にすると約280万円になります。

ただ、参考にした時給はあくまで年齢問わず平均した額になるので、年齢や住む場所により金額は変動します。家事労働は無償労働です。つまり、家事労働をすることにより年間で約280万円の機会損失があるといえます。

平均でこの値段になるので、もともと給与の高い職に就いていた人はさらに多くの損失を被っているといえますね。

 代替費用法スペシャルアプローチ

ではもう1つの算出方法を見ていきましょう。この方法は家事労働に含まれる、掃除・洗濯・育児などを専門職の賃金に置き換えて給与を算出する方法になります。

先ほども述べたように家事労働の時間は7時間です。その内訳を掃除1時間、洗濯1時間、料理2時間、育児3時間としましょう。そしてそれぞれの専門職の方の時給を見て計算をして、日給を算出します。

専門職はそれぞれ掃除はビル清掃員、洗濯は洗たく工、料理は調理士、育児は保育士に当たると考えられます。

  • ビル清掃員の平均時給は1080円
  • 洗たく工の平均時給は1047円
  • 調理士の平均時給は1247円
  • 保育士の平均時給は1253円

これが賃金構造基本統計調査で発表されているそれぞれの仕事の平均時給になります。この金額を計算していき、日給を算出します。

(1,080円×1時間)+(1,047円×1時間)+(1,247円×2時間)+(1,253円×3時間)=8,380円

なんと日給にすると8,380円になります。

月給でいえば約25万円、年収では300万円を超える金額になります。しかも、育児の場合は基本的に他の家事労働と同時並行で行うのでさらに負担は大きいはずです。

代替費用法ジェネラリストアプローチ

みなさん、家事代行サービスをご存じでしょうか?読んで字のごとく、家事をすることをサービスとして売り出している仕事になります。

1人暮らしで家事が苦手な方や忙しくて時間を取れない方などが利用する傾向にあると思います。今回は、その家事代行サービス営んでいる方の給与から家事労働の給与を算出方法になります。代替費用法ジェネラリストアプローチと呼ばれています。早速見ていきましょう。

求人広告サイトの「Indeed」の調査によると家事代行の平均時給は1,232円になります。

先ほど同様に1日7時間労働だとすると、1,232円×7時間=8,624円になります。

これを毎日行うわけですから、これを月収にすると約26万円になり、年収にすると310万円ほどになります。

そして、これはあくまでも家事に対してのサービスになるので子供がいる場合には、その分の労働が加算されるのでさらに多くの給与が支払われることになります。ざっと1.5倍近くの給与にはなるでしょう。

以上が家事労働を給与に算出してどれだけのコストがかかるのかを調べる方法になります。どの方法を取っても年収で300万円近くの給与に換算することができます。

つまり、普段行っている家事労働によって、300万円近くの損失を被っていることになります。そして家事労働は特に社会的に実績として認められるものでも成果をほめられることもめったにないことなので、それを家族である夫が妻がやって当然のことであると捉え、押し付けるのはあまりに酷でしょう。

家事労働をお金に換算することのメリットとは?

今まで家事労働をお金に換算する方法を紹介してきましたが、今回はなぜ家事労働をお金に換算するのか。それをすることによるメリットをいくつか紹介していきたいと思います。

家事労働に対しての理解を深めよう

一般的に、家事労働をお金に換算して考えることは少ないはずです。それゆえ、家事労働に一体どれくらいの価値があるのかを無視してしまいがちです。

夫が妻が行う家事労働に対して当たり前のことだと思っているというお話を先ほどしましたが、もし仮に夫が家事労働にどれだけの価値があるかどうかを知れば、妻の負担を少しでも理解してあげられるのではないでしょうか。

SNS上ではしばしば夫の家事労働に対しての愚痴などが散見されます。やはり、まだ世の中には男は外、女は中という概念があるように思われます。

近年、メディアなどで“イクメン”という言葉を使うようになり、男性の家事労働に注目がいくようになり、状況はよくなりつつありますがが、それでも依然として男性からは軽視されがちです。家事労働の価値がよくわからない人のために、お金に換算して価値を具体化することは非常に有効です。これが1つの意義になります。

 家事ハラスメントへの対応

みなさんは「家事ハラスメント」という言葉をご存知でしょうか。昨今、メディアなどに取り上げられ、認知されるようになった言葉です。夫が家事を手伝った際にダメ出しをされたり難癖をつけられたりすることを指します。

メディアで取り上げられるのは、もっぱらこの妻から夫へのハラスメントです。しかし、本当の「家事ハラスメント」の意味は違うようです。この「家事ハラスメント」という言葉は、和光大学教授の竹信三恵子氏が作った言葉で、妻に無償労働である家事労働を押し付けることを指す意味で作られました。

家事労働を妻がやって当然だという考え方は日本に昔からある考え方で、近年になりやっと改善されるべきだという考えが広がりました。漫画やドラマで描かれる母も多くは専業主婦であることがそれを象徴しています。

何度も述べてきたように多くの男性は家事労働を軽視してきました。専業主婦である女性たちは「何もしていない」や「暇」などというイメージを持たれてしまい社会的にも低く見られてしまいます。しかし、彼女らの家事労働がなければ生活を送るのは難しく、外に出て働こうと思ってもなかなか家事・育児をしながら働くことは厳しいです。

そのため、夫と同等かそれ以上の給与を稼ぐことはほぼ不可能で、経済力を持たず家庭内での発言権も奪われてしまいます。これが経済的DVに発展しまう原因の1つでもあります。

これが本来の「家事ハラスメント」の意味になります。もし、家事労働がどれだけの価値があり、どれだけ大変なのかを理解することができたら、こういったハラスメントを減らすことができると思います。これがもう1つの意義になります。

見てきたように家事労働をお金に換算することで得られる結果は家庭生活を円満に進めるうえでかなり有効的になってきます。

社会でも家庭でも女性は男性より弱い立場にあります。男性は気づかぬうちにこういったハラスメント行為を行っていることが多いです。まずは夫婦で話し合い、お互いに支えあうように家事労働について考えていくことが大事です。世の中にある男女差別を減らすためにもまずは身近な家庭から取り組んでいくことが先決でしょう。

家事労働の対価を得る方法

これまで家事労働をお金に換算してどれだけ価値があるかを述べてきました。しかし、いくら価値を理解したからといって家事労働に対して給与が支払われるわけではありません。

何も対価がなければモチベーションを維持していくことは難しく、度々夫婦で衝突してしまいます。そこでどのようにして家事労働の対価を得るかを紹介していきたいと思います。

家事・育児の分担を見直す

まず始めに行うべきことは家事労働の分担を見直す作業です。先ほども述べた通り、多くの家庭で妻が負担を強いられている状態にあります。

2人で1日にどれだけの家事労働があるかを確認しましょう。どれだけの仕事をこなさないといけないのかを知ることはとても重要です。また、多くの場合、夫は外で働いておりなかなか時間が取れないことが多いと思います。

だからこそ、できる限りの家事労働を率先してやるべきです。例えば自分の使った食器は自分で洗う、洗濯機を回すまでの作業をやるなど小さいことでもいいです。

これがかなり手助けになります。また、近年では共働き家庭が増えてきています。その場合でも同じです。どのように分担したら自分たちの生活スタイルに合うかなどを考えるとおのずと分担はうまくいくと思います。

子どもがいる場合は、日ごとにどちらが世話をするかを決め(例えば、平日は家事で週末は育児に専念)で分担すると効果的かもしれません。どの場合にしろ相手を思いやり、どうしたら効果的に分担をできるかを考えることが第一です。

生活するうえで家事労働は欠かせない仕事です。どちらか一方が従事すればいいものではありません。家庭生活を円満に過ごすためにも古臭いジェンダーロールは捨てていきましょう。

プレゼント・お小遣いをあげる

常日頃から家事労働を頑張ってくれているパートナーに目に見える感謝を送るのは大切なことです。そしてこれが1番わかりやすい方法だと思います。

子どものころにテストでよい点を取ったことやお手伝いをしたご褒美としておもちゃやお菓子を買ってもらった人は多いと思います。何かがあるから頑張れるのです。外での仕事も仕事の対価として給与をもらうわけです。

もし、お金がもらえないならやらないという人が多数でしょう。忙しくてなかなか家事を手伝えていないという人がいればぜひプレゼントを贈って感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

以上であげた2つの方法に共通していることは、相手に感謝をするということです。

もしかしたら家事を趣味として楽しく行っている人もいるかもしれません。しかし、多くの人が家事を面倒であると考えています。家事労働なくして生活を送ることはできません。家事をしてくれることを当たり前のことだと思わずに感謝の心を忘れずに過ごしましょう。

まとめ:家事を時給換算することについて

ここまで見てきたように家事労働には大きな価値があります。

そして、その価値が軽視され、妻である女性に押し付けられている現状があります。また、世の中は少しずつ変わろうとしてきています。女性の社会進出がうたわれるようになり、男性が家事労働に関心を持つようになってきています。日本は確かに科学技術などを見たら先進国です。しかし、人権などに関しては発展途上だと思います。

みなさんの身近にはたくさんの理不尽があると思います。それは別に女性だけの問題でありません。多くの“人”に関係する話です。これは家事労働の話に関係ないように聞こえるかもしれませんが、根底にあるのはこのような理由だと思います。

家事労働の話なのに大げさであるかもしれませんが、家庭という私的な空間でさえ社会で起こっている問題が同様に発生しています。私たちはこの私的な空間で行われる家事労働の在り方をもとに社会にある当たり前のことが本当に当たり前のことなのか考える必要があるのではないでしょうか。

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