「掃除に関する知識を学んで、日々の掃除に役立てたい」
「掃除を効率良くこなすためのスキルを身に付けたい」
このような人にぜひおすすめしたいのが、掃除の資格取得や講座の受講です。
掃除に関する基本的な知識やスキルを学ぶことができるので、日々の掃除の効率化やスキルアップを目指すことが可能ですよ。
とはいえ、掃除に関する資格や講座の種類はさまざまなので「どの資格や講座を選べばいいのか分からない…」という人も多いはず。
そこでこの記事では、
・日常の掃除にも役立つ代表的な掃除資格
・専門的なハウスクリーニングに関する資格
これらについて紹介していきます。
掃除について学びたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
掃除に関する資格とは?
掃除に関する資格は、日常の掃除に役立つ資格をはじめ、掃除のプロとして必要な知識や技術を身に付けるための資格まで幅広い種類があります。
また、掃除の資格は大きく「公的資格」と「民間資格」の2つに分けられますが、日常の掃除に関する資格の多くが民間資格にあたります。
■公的資格
・ハウスクリーニング技能士
など
■民間資格
・クリンネスト
・掃除能力検定
・清掃マイスター
など
そのため、「掃除に関する知識を気軽に学びたい」「日常の掃除に役立つ知識を身に付けたい」という目的であれば、民間資格の中から自分に合った資格を探してみると良いでしょう。
資格を取得するメリット
掃除の資格取得を目指すことで、掃除に関する知識やスキルを学べるので、日常の掃除にも役立ちます。
落とすのが難しい頑固な汚れや、掃除しにくい箇所の汚れなどが自分で綺麗にできれば、プロに頼らずとも快適な住空間を実現できますよ。
また、効率の良い掃除方法を学ぶことによって掃除への苦手意識も少なくなり、家事の時短にもつながるでしょう。
さらに「掃除のプロを目指したい」「掃除に関する仕事に興味がある」という人にとっても、掃除の資格は大きな武器になります。
つまり、掃除の資格を取得することで
・掃除のスキルや知識が身に付き、掃除の効率化につながる
・掃除に関わる就職や転職の際に役立つ
このようなメリットが得られます。
代表的な掃除資格をご紹介
いざ掃除の資格取得を目指そうと思っても、「どの資格を選べばいいのか分からない…」と迷ってしまいますよね。
そこで、代表的な掃除の資格を3つ紹介していきます。
「日常の掃除に役立つ資格が知りたい」
「掃除のスキルや知識を身に付けたい」
という人にもおすすめの資格をピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてください。
※各資格の内容や金額等は記事執筆時のものです。詳細は公式ホームページにてご確認ください。
『クリンネスト』2級・1級
『クリンネスト』は、一般財団法人の「ハウスキーピング協会」が認定する「クリンネスト資格講座」を受講することで得られる資格です。
効率的に掃除をするためのノウハウを学べるので、家庭や仕事に活かすのはもちろん、掃除で困っている人にアドバイスができるようになりますよ。
内容
『クリンネスト』の2級では掃除の基本的な5つのメソッドを学び、掃除の頻度や動線、洗剤や掃除道具、汚れの見極め方などを習得していきます。
さらに1級では、2級で学んだ内容をもとにプロが実践する掃除のノウハウを学んでいきます。1級は確認テストと最終テストに合格することで、資格を取得できます。
なお『クリンネスト』の1級に合格すると「お掃除スペシャリスト」として活動できますよ。
受講・受検方法
『クリンネスト』の2級には試験はなく、オンラインもしくは各地域の会場で開催される、1日6時間の講座を受講することで資格が取得できます。
1級は通信講座を数ヶ月〜1年程度受講し、2回の確認テストと最終テストに合格すれば、晴れて資格取得です。
『クリンネスト』は公式ホームページより受講の申し込みが可能なので、興味がある人はぜひ公式ホームページをチェックしてみてくださいね。
お掃除スペシャリスト・女性におすすめ資格!お掃除講座|クリンネスト資格講座
費用
『クリンネスト』の受講・受検にかかる費用は次の通りです。
【2級】25,300円(税込)
【1級】
・レギュラーコース:33,000円(税込)
・資材付コース(プロおすすめのお掃除道具セット付き):44,000円(税込)
『日本掃除能力検定』5~1級
『掃除能力検定』は、一般社団法人の「日本掃除能力検定協会」が認定する、掃除能力を測定する技能検定です。
5級から1級まで5段階の級に分けられており、日常の掃除に役立つ内容から専門業務の習熟まで、幅広いレベルに対応しているのが特徴です。
内容
『掃除能力検定』で学べる内容や、求められるスキルは次の通りです。
5級:掃除に関する初歩的な知識(戸建て住宅やマンションなどの私的空間の管理)
4級:接客や施術に必要な掃除に関する専門的な知識(オフィスや商業エリアの管理)
3級:接客や施術に必要な掃除に関する包括的な知識(オーナーや責任者としてのオフィスや商業エリアの管理)
2級:3級で学んだ知識のさらに専門的な内容(掃除事業やハウスクリーニングで独立・起業したい人向け)
1級:5〜2級で学んだ知識を活用し、実践的な技術を身に付ける
級が上がるにつれて、より専門的な掃除の知識やスキルを学んでいきます。そのため「検定で学んだ知識を日常の掃除に役立てたい」という人は、まずは5級の取得から目指すと良いでしょう。
受講・受検方法
『掃除能力検定』の5級から2級は、全国47都道府県に設置されるテストセンターにて試験を受検します。
試験は随時開催されており、公式ホームページから各会場の空いている日程を選び予約することで申し込みが可能ですよ。
試験は「CBT試験」という形式で、テストセンターのパソコンで回答を入力していきます。回答は選択式で、検定に合格するには100点満点中80点以上取る必要があります。
なお、検定は5級から順に受けていく必要があり、「5級に合格していないのに4級から受ける」といった飛び級はできません。(※同日に複数の級を受検することは可能です。)
費用
『掃除能力検定』の受検にかかる費用は、5級から2級まですべて次の通りです。
受検料:7,700円(税込)
公式テキスト:2,750円(税込)
※1級に関しては2021年1月時点で「準備中」のため、詳細は未定です。
なお、試験問題はすべて公式テキストの内容をもとに出題されるので、公式テキストは必ず購入しておきましょう。
『清掃マイスター』2級・1級
『清掃マイスター』は、一般社団法人「日本清掃収納協会」が認定する講座および検定です。
洗剤や道具の使い方をはじめ、汚れの取り方まで掃除の基礎をしっかりと学べるので、日常の家事や掃除に活かしやすい検定と言えるでしょう。
また、2級と1級ともに1日で受講・テストが完了するので、なかなか時間が取れない人にもぴったりです。
内容
『清掃マイスター』の2級では、汚れの種類や見極め方、掃除道具や洗剤の種類などの掃除の基礎を、テキストを使ってしっかりと学びます。
1級では、映像を見ながら細かい掃除方法を学び、実際にプロが使用している道具も使いながら、より実践的な内容を習得していきます。
受講・受検方法
『清掃マイスター』は、2級と1級ともに、各地域で開催される講座もしくはオンライン講座を受講し、認定テストに合格することで資格が取得できます。
講座を受ける時間は2級は3時間、1級は5時間と比較的短時間のため、時間のない人でも気軽に受けられるでしょう。
受講・受検の申し込みは公式ホームページから可能です。
費用
『清掃マイスター』の受講・受検にかかる費用は次の通りです。
【2級】19,800円(税込)
【1級】42,900円(税込)
※オリジナルテキストや認定テスト添削代、認定料などすべて含みます。
ハウスクリーニングに関する資格
ここでは先ほど紹介した3つの資格よりも、さらに専門的な「ハウスクリーニング」に関する資格を参考までに紹介していきます。
「これからハウスクリーニング業界で働きたい」「いずれ掃除のプロとして活動したい」という人は、ぜひチェックしておくと良いでしょう。
『ハウスクリーニング技能士』
『ハウスクリーニング技能士』は公益社団法人「全国ハウスクリーニング協会」が主催する資格です。一般家庭の掃除の資格のうち、唯一の国家資格でもあります。
主にハウスクリーニング業界で働く人が、自分の技能の証明やスキルアップのために取得する資格で、合格すると「ハウスクリーニング技能士」の称号を得られます。
なお、受検には3年以上の実務経験が必要なので注意しましょう。
【受検資格】実務経験年数3年以上(パート・アルバイト含め概ね1週24時間以上の勤務が必要)
【費用】学科試験:8.900円/実技試験:29,900円(税込)
【受検方法】各地域にて開催
『ハウスクリーニングアドバイザー』
『ハウスクリーニングアドバイザー』は、「日本生活環境支援協会(JLESA)」が認定する掃除の資格検定です。
場所や状況に応じた最適な掃除方法や、プロとしての道具の扱い方などを学ぶことができますよ。
資格取得後は『ハウスクリーニングアドバイザー』の講師として自宅やカルチャースクールなどで活動できるので、「掃除を仕事にしたい」という人はぜひ目指してみてはいかがでしょうか。
【受検資格】特になし
【費用】10,000円(税込)
【受検方法】在宅受検
まとめ
日常の掃除に活かせる、掃除の資格や講座を紹介しました。
掃除を体系的に学べる資格や講座は、「掃除の知識を基礎から身に付けたい」という人にぴったりです。自宅からインターネットで受講できるものや、1日で受講から試験が完了する講座もあるので、忙しい人でも気軽に受けられますよ。
今回紹介した資格や講座の中から、ぜひ自分に合ったものを見つけてチャレンジしてみてくださいね。