「ピナイ家事代行サービス」の教育担当ポギーKです。
大人気の洗剤比較シリーズ第3弾です。「ウタマロクリーナー」と「油汚れマジックリン」は、どちらもご家庭で使いやすい洗剤として有名。
毎日使うキッチンでは、料理するたび油汚れが蓄積していきます。レンジフードの換気扇掃除なども定期的に必要になりますね。
今回はレンジフードのフィルターの油汚れを例に「ウタマロクリーナー」と「油汚れマジックリン」の違いをみていきます。換気扇掃除の洗剤選びの参考にしてください。
(今回の記事の内容)
- ウタマロクリーナーと油汚れマジックリンの比較
- 3つの項目で比較(液性・洗剤の成分・用途)
- レンジフードのフィルターの汚れ落としを実践
記事内では2つの洗剤を比較しながら、キッチンのレンジフードのフィルターを使って掃除してみました。その実際の使用感も紹介。プロの視点でわかりやすく解説します。
目次
(洗剤の比較)ウタマロクリーナーと油汚れマジックリン
比較した結論を先にお伝えしますと、定期的に掃除する人なら「ウタマロクリーナー」。あまりキッチン掃除をせず、洗浄力を重視するなら「油汚れマジックリン」が良いです。
- ウタマロクリーナー
→中性・肌に優しい - 油汚れマジックリン
→アルカリ性・洗浄力強い
つぎに、それぞれの製品の特徴をみていきましょう。
(特徴)ウタマロクリーナーについて
ウタマロといえば「ウタマロクリーナー」が定番です。
(ウタマロクリーナーの特徴)
- 家中お掃除これ1本
- 中性洗剤
- 肌や環境に優しい
このあと、実際に油汚れマジックリンと比較します。
ウタマロそのものについては、別の記事で詳しく解説しています。
(特徴)油汚れマジックリンについて
つぎに、油汚れマジックリンの特徴をみていきましょう。
(油汚れマジックリンの特徴)
- キッチン用洗剤
- アルカリ性
- 除菌効果あり
大きな違いとして、油汚れマジックリンは「アルカリ性」でキッチンに特化しています。レンジフードや換気扇などを掃除する際に力を発揮しそうです。
(3項目を比較)ウタマロクリーナーvs油汚れマジックリン
ここからは3つの項目にわけて、ウタマロクリーナーと油汚れマジックリンを徹底比較。
(比較項目)
- 液性
- 洗剤の成分
- 用途
それぞれ、くわしく解説します。
(液性の違い)ウタマロは「中性」油汚れマジックリンは「アルカリ性」
まず液性の違いをみていきます。ウタマロの「中性」に対して、油汚れマジックリンは「アルカリ性」です。
- ウタマロクリーナー
→中性 - 油汚れマジックリン
→アルカリ性
「中性」の洗剤は肌・環境に優しいので、手の優しさなどを重視する人におすすめです。
油汚れマジックリンは「アルカリ性」なので、ウタマロより洗浄力は強いです。汚れを落とすパワーが強いことが、なんとなく想像つきますね。
汚れを落とす力は、中性から離れる(アルカリ性や酸性)ほど強くなります。
(洗剤成分の違い)「アルキルベタイン」と「アルキルアミンオキシド」
つぎに「ウタマロクリーナー」と「油汚れマジックリン」の洗剤成分の違いをみていきます。
前回もお話ししました「界面活性剤」。界面活性剤を簡単に言うと、泡立て剤みたいな感じです。どれだけ汚れを落とすかなど、洗剤の効果を決めます。
裏面の成分をみますと、成分に差があります。
- ウタマロクリーナー
→界面活性剤アルキルベタイン5% - 油汚れマジックリン
→界面活性剤アルキルアミンオキシド1%
実はこの「アルキルアミンオキシド」は前回紹介したマイペットと同じ成分です。ただし、マイペットは0.2%なのに対して油汚れマイペットは1%と約5倍入っています。
ちなみに、アルキルアミンオキシドは、経済産業省が発表した新型コロナウイルスの除菌に有効なやや強めの界面活性剤です。0.05%入っていれば有効なので、今回の油汚れマイペットは、より強いことがわかります。
(用途)油汚れマジックリンはキッチン専用
次に用途を比較してみます。
ウタマロは「家中お掃除これ1本」の表題のとおり、中性洗剤なのでリビングや水回りもOKです。
一方で、油汚れマジックリンはキッチン専用の洗剤で、用途は限られます。
- ウタマロクリーナー
→家中お掃除これ1本&水回りもOK - 油汚れマジックリン
→キッチン専用の洗剤
(キッチンのフィルターで比較)ウタマロと油汚れマジックリン
実際に「ウタマロクリーナー」と「油汚れマジックリン」を使いながら、キッチンのレンジフードのフィルター汚れで比較してみます。(今回は、普段キッチンでは使わないマイペットも比較)
レンジフードのフィルターをもし外したことがない方は、どえらいことになっていると思いますので、時間があるときに開けてみてくださいね。使用感としては換気扇掃除も同じですので参考にしてみてください。
僕は定期的に掃除していますが、それでも油汚れは付着しています。なので、今回はフィルターの油汚れがどれほど落ちるかやってみます。
ウタマロを画像の右側、油汚れマジックリンを中央、かんたんマイペットを左側に噴射しました。
ウタマロは拭き取ってみると、とてもサラサラな手触り。油汚れマジックリンも、同様に良い感じで取れています。
最後が、例外のマイペットです。キッチンというアウェイにもかからず、まぁまぁ取れるという結果になりました。
結論としては、油汚れがひどい場合は「油汚れマジックリン」。定期的に掃除する場合は「ウタマロクリーナー」でも十分に汚れが落ちます。
(まとめ)ウタマロと油汚れマジックリンの違いは洗浄力
今回、比較した内容を簡単にふりかえります。
(ウタマロクリーナーの特徴)
- 中性
- お肌・環境に優しい
- 水回りにも使える、など
定期的に掃除する場合は、ウタマロクリーナーでOKです。
一方で、普段あまりレンジフードやキッチンの換気扇を掃除していない油汚れなら、油汚れマジックリンのほうが良いです。
(油汚れマジックリンの特徴)
- アルカリ性
- 洗浄力が強い
- ひどい油汚れ向き、など
今回の実演は軽い汚れだったので、どの洗剤も大きな差はありませんでした。ただ、何年も放置したレンジフードや換気扇の油汚れになると、成分表示的にも油汚れマジックリンが活躍します。
僕はフィリピン人家政婦さんに掃除を教えているのですが、この油汚れマジックリンは、そんなに減っていかないですね。普段からマメにお掃除されている方は、ウタマロクリーナーで十分だと思います。
比較した結果を参考に、それぞれの目的にあわせた洗剤を選択しましょう。
今回の内容はYouTube動画でも解説しています。
他にもウタマロと洗剤を比較した記事があります。ぜひ、参考にしてみてください。