家事分担でのトラブルというと、「夫が家事をやってくれない!!」というように夫婦間でのものを多く聞きますが、未婚の同棲カップルであってもトラブルはつきものです。
特に昨今は、どちらも在宅ワークで日中は家にいて、家事のために確保できる時間は同じといった場合も多く、どちらが何の家事を担当するかで喧嘩になることも…。
家事には報酬がありません。見返りがない以上、うまく分担し合わないと喧嘩になり、最悪「この人とは一緒に暮らせない」と別れの原因になってしまうかもしれません。仮に別れずとも、喧嘩ばかりの毎日なんてちっとも楽しくありません。
特に「初めての同棲、家事分担で絶対に喧嘩したくない!」と思われる方は、この記事で紹介する家事分担の3つの注意点をぜひ参考にしてみてください。
目次
家事分担で喧嘩になるのは、話し合わずに苦手なことやろうとするから
まず、家事分担で喧嘩になる原因をなくすため、「なぜ家事分担で喧嘩になるのか?」という理由を考えてみましょう。
①決められた分担を守らない
②分担に不満がある
③家事の完成度が低い
大きく考えられるのは、この3つです。そして次は、それぞれ何故そうなるかをより掘り下げていきましょう。
まず、「①決められた分担を守らない」理由は、ずばり「やりたくないから」です。何を甘えたことを…という声も聞こえてきそうですが、むしろやりたいことなら自分から進んでできますよね。
さらにやりたくない理由としては、「苦手だから・量が多いから」などの理由があります。掃除が好きなのに、苦手な皿洗いを担当させられては、あまりやる気が出ません。
また、いくら得意な掃除でも、「毎日掃除機・雑巾がけを欠かさない」というような量だと、さすがにやる気が失せてきます。
また、「②分担に不満がある」理由は、そもそもきちんと話し合っていないこと、決め方が不平等なことです。
例えば、「忙しいから」といって、話し合わずどちらかが分担を決めてしまう場合や、話し合ってもどちらかが決定権を握っていて、ほぼ1人で決めているような状態になってしまう場合です。
「相手から決められた分担」は義務感が強く「自分ごと」として捉えにくいので、やる気がわかなくなります。また、どちらかが決定権を握っている場合、決定権のある方に有利な決め方や、決定権の無い方の適性を考えない決め方になってしまうことが多いです。
そして、「③家事の完成度が低い」ことについては、苦手な家事を担当していること・そもそもその家事のやり方を知らないことが原因として挙げられます。
苦手な人がやる家事は、得意な人から見ると「あれもこれもできていない!」とアラが目立ってしまい、「ちゃんとやってくれていない…」という不満につながります。
また、そもそも一人暮らしをしたことがない人は、「食事は全部外食」「掃除は月に1度掃除機だけ」という場合もあり、「やり方を知らないのでできない」ということもあります。
家事分担で喧嘩しないためには、得意でこだわりのあることをゆるめにやる
これらの分析を踏まえて、「喧嘩の原因」が生まれないよう、家事分担の時には以下のようなことに気を付けました。
気を付けること①:お互いが得意なことをやる
得意なことなら、やる気も出ますし効率も良いですよね。
例えば、自分が掃除と片付けが苦手、逆にパートナーが掃除・片付けが得意ということであればそれを担当してもらうといった感じです。そうすることで苦手なことをしなくて済みますし、相手も得意なことで家事という義務を果たせるので、一石二鳥です。
また、家事の完成度には個人差があります。「全部まとめてネットに入れて洗濯すれば完璧!」と思う人と、「下着や靴下は必ず手洗い、色物と白い物も分けないとだめ!」と思う人もいます。
もちろん得意な人の方が完成度も高いですし、得意なことはやる時の負担感が少ないので、得意なことをやる分担がおすすめです。
気を付けること②:「平等」にこだわらず話し合って決める
きちんと話し合って決めた分担なら、「自分も話して決めたことだし」と責任感が持てるので、さぼりにくくなります。また、相手も話し合いに参加していれば「それは得意」「それは苦手」といった形できちんと適性をふまえて決められるので、後で「やっぱり掃除は嫌なんだよね…」と分担を決め直す事態も防げます。
なお、話し合う時に気を付けることとしては「平等にしようとしないこと」です。なぜなら、それぞれの家事スキルや得意・不得意にはかなりの個人差があるからです。
「2人で分けるのだから半分ずつじゃないとおかしい!」という声もあると思いますが、苦手なことや不得意なことは続かないもの。半分ずつにするためにむりやり不得意な皿洗いや洗濯を任せても、出来に不満が出たり、それで喧嘩になったりすることは目に見えています。
だったら最初から差をつけて分担しておき、「その分買い物の帰りは荷物多めに持ってね」「外食の時はちょっと多めに出してね」ということでバランスを取るほうが、無駄な喧嘩をしなくて済みます。
また、頻度についても「掃除・洗濯は2日に1度」「燃えるゴミは月曜だけ出せばOK」とゆるめにしています。そうすれば負担感も減ってやりきれる可能性も上がるので、結果として喧嘩になる可能性も低くなります。
気を付けること③:それぞれこだわりがある家事を担当する
家事の中でも「これはこうしてくれないと嫌だ!」というこだわりがあるものは、そのこだわりがある人が担当するようにしましょう。例えば、皿洗いのすすぎの時、水ですすぎながらお皿を手でこすって洗剤を落とす自分と、水で流すだけで終わりのパートナー。相手の簡単なすすぎ方を見る度に「次使う時、お皿に洗剤が残っていたらどうするんだ」「汚いと思わないんだろうか」と思ってしまいますよね。
こういう家事へのこだわりは「担当になった」というだけでは変わらないので、「ちゃんと手ですすいで洗いたい!」というこだわりの強い人が皿洗いを担当するとよいでしょう。
これならそもそもイライラすることもありませんし、洗うお皿が多い時は、相手には洗剤で洗うところまでを手伝ってもらうなどして喧嘩にならないようにしてください。
なお、ただやり方を知らないだけなら、最初の1か月はやり方を教えつつ一緒にやるのがおすすめです。
教える手間はかかりますが、こだわりのある自分と同じやり方で今後やってもらえるなら不満も出にくくなりますし、一緒にやるなら作業量は半分です。むしろ「自分色に染めるチャンス」くらいに思って、知っている方が教えてあげましょう。
やり方次第で家事分担はうまくいく!
家事は生きていくために必要な作業です。基本的にはなるべく誰もがやりたくないでしょうし、分担の仕方によっては喧嘩の原因になってしまいます。
しかし、そんな家事も分担次第ではうまく回りますし、「得意なことしかやらない」ようにすれば義務感も薄れ、やれたことに対して満足感や達成感を得られます。
「得意でこだわりのあることをゆるめにやる」分担はまさにそんなやり方です。これから家事分担をする方は、ぜひ試してみてください。