共働き夫婦にとって洗濯は、ほぼ毎日しなければならないけれど「時間がない!」「いつやったらいいのか分からない!」という方も多いのではないでしょうか。
お子様のいるご家庭や家族の多いご家庭は、洗濯物の山を処理するのも一苦労だと思います。
この記事では、そんな皆さまに向けて少しでも時間が短縮できて洗濯が楽になる方法をご紹介します。
目次
洗濯機を回すのはいつがいい?
夫婦共働きをしていると勤務時間帯がずれていたりと洗濯機をいつ回せばよいのか、お悩みの方も多いと思います。まずはお住まいによってオススメの時間や方法をご紹介します。
一軒家や防音住宅にお住まいの方
洗濯機の予約機能を使って、寝ている間に洗濯をしてしまえば起きてすぐに干すことができます。このとき乾燥機付きの洗濯機なら、朝起きた時には洗濯物は乾いているので便利です。
また、予約機能を使えば自分の好きな時間帯に洗濯物を干すことができます。勤務時や買い物、少しの外出時など、干すタイミングに合わせて洗濯予約機能を活用をすれば、帰ってきて自分のタイミングに合わせて干すことができるので洗濯機待ちで眠いけど眠れないという状態から解放されます。
アパートにお住まいの方や近隣が近いという方
朝7時前や20時以降は洗濯機の音が近所迷惑になってしまうため、20時前のお風呂に入るタイミングで回せばお風呂上りに洗濯物を干すことができます。
音が静かな洗濯機も販売されているので、洗濯機を買い替えるタイミングで静音性の高い洗濯機にすることで、時間帯を気にせずに利用することができます。
洗濯物を干すベストな時間帯は?
共働きは、とにかく時間がありません。どうせなら早く乾くように効率よく洗濯物を干したいですよね。そこで衣類を乾かすベストな時間帯と乾くまでの時間をご紹介します。
ベストな時間は?
年間通して正午がベストです。天気が良いからと長時間干していると紫外線のため衣服のダメージや色あせの原因になってしまいます。UVカットしてくれる洗濯物用のカバーが売っているので、色あせやダメージが気になる方は利用するのも良いかもしれません。
春:9~15時
夏:9~11時、13~15時
秋:9~15時
冬:8~15時
衣服が乾く時間はどのくらい?
春:5時間程度
夏:2~3時間程度
秋:5時間程度
冬:6時間程度
外干ししれば衣類は早く乾きますが、春や秋など季節によっては花粉やホコリ、虫が付着してしまうため、アレルギーがある方は、くしゃみが止まらなくなってしまいます。アレルギーが出やすい時期や気になる方は、部屋干しすることをオススメします。
時短!瞬時に洗濯物をとりこむピンチハンガー
特殊な構造のピンチハンガーで、ひとつひとつ洗濯ばさみをはずさなくても一瞬で洗濯物を取り込むことができます。色々なメーカーから販売しているのでご紹介します。
1列ごとに衣類が落ちるタイプ
こちらは横一列ごとにバーを押すと、その列の衣類が落ちる仕組みのピンチハンガーです。
衣類をひっぱるだけのタイプ
洗濯ばさみが下がると少し開く構造にんなっていて、まとめて衣類を引っ張るだけで一瞬で洗濯物をとりこむことができます。洗濯ばさみが開くのは下に引っ張るときのみなので、外にも安心して干すことが出来ます。
衣類の素材を変えて時間短縮
洗濯物の素材によっては、すぐに乾く素材と乾きにくい素材があります。共働き夫婦にとって、洗濯をする時間や干す時間は、なるべく時間短縮して終わらせたいですよね。生地や素材を変えるだけで、かなり時間短縮になる方法をご紹介します。
家族の下着の素材を見直す
綿の生地はお肌には優しいのですが、乾きにくい特徴があります。アトピーなどお肌の心配がない方は、家族の下着を大手メーカーの速乾素材のポリエステルが多めに配合されている下着にすれば、脱水だけでもほとんど乾いている状態になります。
夏場ならたった5分外干しするだけで乾いてしまうので、旅先でも洗濯して次の日には着られるので、着替えが多いお子様などは旅行の荷物も減るので便利です。
アイロンがけをやめる
自宅で洗濯できる形状記憶のスーツやワイシャツ、ブラウスに変えるだけで、クリーニング屋に行く手間や毎日のアイロンがけの時間が省けて、かなりの時間短縮になります。このときシワになりにくくする洗濯方法は、脱水せずに水が滴っている状態のままハンガーにかけて、風呂場などで干すとシワがないキレイな状態のまま乾きます。
どうしても脱水したい場合は、短めの時間で脱水するとシワがつきにくくてオススメです。形状記憶の衣類は高温に弱い特性があるため、乾燥機にかけると形状機能が弱くなってしまうので注意が必要です。
すこしシワが残っていてもハンガーにかけたまま衣類スチーマーでアイロンがけすれば、すぐにシワをとることができます。
タオルの大きさと素材を変えれば時短になる
タオル類は家族で意外と多く使っているものです。タオルの素材や大きさを変えるだけで、洗濯の量も少なくなり早く乾くので時間短縮になります。買い替えを目安に少しずつ素材を変更してみるのも良いかもしれません。
手拭きタオル
手拭きタオルはフェイスタオルよりも、さらに小さくて細長いタイプのスポーツタオルかガーゼ素材のものがオススメです。意外と手拭きタオルは、お家の様々なところで使っているので洗濯時にかさばるものです。
1枚づつのサイズが小さい分、洗濯物の量も減り干すときの密度も減るので乾きやすく時間短縮になります。
素材は吸水性、速乾性のある綿ガーゼや手ぬぐい、薄い素材のタオルを使うと梅雨時期でもすぐに乾いて生乾きの匂いもしなくなります。夏場なら10分程度で乾いてしまうので、時間がない共働き夫婦にはオススメです。
バスタオル
バスタオルは人数分使うものなので、かなりの量になってしまいます。毎日のお風呂上りに使うタオルは、大判のバスタオルではなくフェイスタオルを使えば家族が多いご家庭なら洗濯物の量がかなり減り洗濯の回数も減ります。さらに、大判のバスタオルに比べて半分程度の時間ですぐに乾くので、かなりの時間短縮にもなります。
また畳みやすいのでお手伝いできる年齢のお子様がいるご家庭なら、子供たちもお手伝いしやすいので進んでやってくれるようになり、畳んでもらっている間に違う家事をすることができるので一石二鳥です。
布きん
台布きんは、吸水性と速乾性のある綿ガーゼ素材やマイクロファイバーがオススメです。マイクロファイバーは、汚れが染みついてしまったときなど、漂白剤に漬けおきしても柄が消えないので特にオススメです。
茶わんを拭く布きん類も、吸水性と速乾性のある綿ガーゼ素材や手ぬぐいなどを使用すれば、毎日取り換えても早く乾くので生乾きの嫌なにおいを防ぐことができます。
雑巾
雑巾は使用せずに、100円均一などで売っている使い捨てのウェットティッシュやドライティッシュを使用すれば洗濯物を減らすことができます。また子供のサイズアウトした洋服や靴下を雑巾の代わりに使えば、そのまま捨てられるので便利です。大きくて使いにくいときは切って使うとガスコンロなど少しの飛び跳ねや汚れに重宝します。
口拭きタオル
吸水性と速乾性のある綿ガーゼ素材のタオルがオススメです。手のひらくらいの小さいサイズのタオルを使えば、子供が汚してしまった時もタオルを取り換えずに、外出先で何度も洗って乾かして繰り返し使うことが出来ます。
洗濯物を早く乾かすコツ
ここからは洗濯物を早く乾かすコツをご紹介。
(洗濯物を早く乾かすコツ)
- 厚手の衣類は裏返して干す
- 小物類はネットに入れて洗濯する
- 除湿機や扇風機を利用する
それぞれ解説します。
厚手の衣類は裏返して干す
ジーンズやパーカーなど、厚手で乾きにくい衣類は裏返して干すとポケットや縫製部分がすぐに乾くので衣類の乾きが早くなります。
外干しの場合は裏返して干すと乾きが早く、衣類の色あせも防げる為、一石二鳥です。時間がない場合は厚手のものだけでも裏返して外干しすると乾きが早いため時間短縮になります。
ワイシャツも裏返してアイロンがけすれば、シワになりにくくなります。
小物類はネットに入れて洗濯する
靴下などの小物類や洗濯ばさみに干す衣類などは、まとめて洗濯ネットにいれて洗濯をすると干すときに時短になります。洗濯ネットは大き目の網目のものを使うと、汚れもよく落ちるので便利です。
除湿器や扇風機を利用する
梅雨時期や冬場などは厚手の衣類が増えるのに洗濯物が乾かずに困ってしまいますよね。風呂場にハンガーをかける物干し用の棒などが設置されているご家庭は、厚手で乾きにくい衣類などは風呂場に干してお風呂場など換気扇をまわせる部屋に干したり、除湿器を使うと衣類が早く乾きます。
さらに扇風機をまわしながら干したり衣類を干す下に湿気を吸収してくれる新聞紙などをクシャクシャにして置いておくと乾きやすくなります。
乾きが早いと洗濯のサイクルが早いだけでなく、生乾きの嫌な匂いもしません。
雨でも安心な外干し商品を利用する
外干しすればすぐに乾くことはわかっているけど、共働きでどうしても外に干せない!家族が多くて、毎日の室内干しで一部の部屋をまるごと使っているご家庭や、乾かずに洗濯物が増えて乾かす場所がないなど、お困りの方もいるのではないでしょうか?
そんな時は、ベランダや庭などに雨が入りにくい構造のルーフを簡易的につけることが出来る商品を売っているので、そちらを利用すると天気を気にすることなく外干しすることができます。
また、家を購入する予定があるご家庭は、ベランダや庭を雨でも外干しできる構造に建てることを検討してみるのも良いかもしれません。
ベランダカーテン
雨は防いで風を通す素材で出来ていて、ベランダの屋根から床まで紐などで張って使用します。価格はお手頃です。
UV加工
洗濯竿に通す防水機能が付いたメッシュ素材で、洗濯物を大きく囲う商品です。目隠しにもなるので外干しでも女性も安心して干すことができます。
突っ張り棒タイプ
2本の突っ張り棒を建てて前方の雨を防ぐ商品です。こちらは大きいものなので組み立てが必要です。
時短の洗濯機に変えてみる
洗濯機の容量は、1.5kg×人数を目安に購入すれば、一日に何度も洗濯機を回さなくてもすんで効率的になり時間に余裕ができるのでオススメです。家族の人数や屋内外の部活動かなど、それぞれのご家庭に合った洗濯機を購入すれば手間がはぶけて時間短縮になります。
節水、節電の洗濯機
節水、節電のエコ仕様の洗濯機なら、水を少ない量で洗濯してくれたり、すすぎの時間も1回で終わるなど節電しながら時間も大幅に削減することができます。
乾燥機付きの洗濯機がオススメ
お子様がいるご家庭やご家族の多いご家庭は、とにかく洗濯物が多くて大変です。共働きだと日々の洗濯物と家事だけで終わってしまいますよね。そんなときは、乾燥機付き洗濯機にすれば、かなりの時間短縮になります。大まかに2種類の乾燥機付き洗濯機があるのでご紹介します。
ヒートポンプ式
省エネ機能に優れている商品が多く、温風で乾かすため衣類が傷みにくいのが特徴です。
干したときに乾きやすくしてくれる送風機能付きの洗濯機で、生地が縮みにくく乾かしたときに衣類が乾きやすいのが特徴です。乾燥中でも開閉可能です。本体価格が高いのが難点なところです。
ヒーター式
きちんと乾かしたい人には、こちらの洗濯機がオススメです。
値段は手ごろに購入できます。電気による熱乾燥式で電気代がかかり衣類が傷みやすい傾向がありますが、干す手間は省くことができます。乾燥中は開閉できない特徴があります。
タオルやシーツなど、縮みにくい素材のものなら乾燥機に任せておけば、あっという間に乾くので梅雨の時期など洗濯物が乾かずに悩むこともなくなります。音が静かな洗濯機なら、寝ている間に洗濯と乾燥をしておけば朝には乾いているので便利です。
まとめ:共働きで洗濯物を干すには時間帯と工夫が大切
忙しい共働き夫婦にとって、家族と触れ合える時間は少なく貴重な時間です。ほんの少しの時間でも塵も積もれば山となります。
洗濯物を干すベスト時間帯を知り、かつ道具などを工夫することが大切です。
(洗濯物を干すベストな時間帯)
- 春:9~15時
- 夏:9~11時、13~15時
- 秋:9~15時
- 冬:8~15時
忙しい中でも、時間をやりくりしていきましょう。
どうしても洗濯する時間が取れない場合は、家事代行に頼む方法もあります。