毎日を気持ちよく健康的に過ごすため、家をキレイに保つことはとても重要です。しかし、忙しい毎日の中で「掃除にはできるだけ時間をかけたくない」という方も多いはず。手間をかけずに、家全体のキレイを長く維持できるとうれしいですよね。
そこで今回は、知っているだけで効率よく終わる【お掃除の基本とキレイを保つコツ】をお伝えします。何から手をつけたらいいのか分からないという方も、基本的な流れを知ることでやる気が湧いてくるはずです!
目次
部屋をキレイに保つことの重要性(掃除ってなぜ必要?)
清潔な部屋のほうが良い理由を2つの側面から解説します。
- 健康面からの重要性
- 精神面からの重要性
それぞれみていきましょう。
健康面からの重要性
掃除が必要な最大の理由は、部屋が汚れていると健康に悪影響があるからです。部屋に溜まったホコリはダニを増殖させるだけでなく、ウイルスをまき散らす原因にもなります。また、食べ物や汗、皮脂などの汚れをそのままにしていると、カビや菌が発生し、食中毒やアレルギーなどを引き起こす可能性もあります。体に直接影響を与える健康面のリスクは、一番避けたいものですよね。
精神面からの重要性
「部屋の乱れは心の乱れ」と言われるように、汚れた部屋で生活することは精神的にも悪い影響を与えます。ゴミが散らかった部屋でゆっくりリラックスすることはできませんし、出かける前にいつも部屋を探し回ることはストレスでしかありません。スッキリと片付いて掃除された部屋なら、余計なストレスを感じずに心穏やかに過ごせるでしょう。
知ってるだけで効率アップ!掃除の仕方のコツ
キレイな部屋で過ごしたいと思っていても、毎日隅々までピカピカにする時間も体力もありません。完璧を求めると続かないうえ、逆にストレスになってしまう可能性もあります。部屋をキレイに保つためには、掃除のコツを押さえて毎日気楽に続けることが大切です。
<掃除のコツ>
- 「上から下」「奥から手前」を意識する
- 汚れはなるべく早く落とす
- 小さな掃除を積み重ねる
- 便利な道具をフル活用する
- 不要なモノは持たない・処分する
- 洗剤は汚れに合わせて選ぶ
知っているか知らないかで、掃除の時間を大幅に短縮できますよ!
「上から下」「奥から手前」を意識する
目に見えるところから始めたくなりますが、掃除は「上から下」「奥から手前」が基本です。例えば床の掃除から始めてしまい、そのあと高いところを掃除してホコリが落ちると、せっかくキレイにした床がまた汚れてしまいます。無意識に始めて二度手間にならないよう、注意しましょう。分かっているようで意外と忘れがちなポイントなので、「上から、奥から…」を意識してください。
汚れはなるべく早く落とす
どんな汚れも付着してすぐが一番落ちやすく、時間が経つと当然ながら落ちにくくなります。すぐに作業するのが面倒な気持ちはよーーく分かりますが、「一番落ちやすいのは今なんだ」と分かっているだけで次の行動が変わるはず。汚れやすいと分かっているところがあれば、ウエットティッシュやお掃除シートを近くに収納しておきましょう。どうしてもすぐにお掃除できない場合は、汚れに合わせた洗剤をキッチンペーパーにしみ込ませて乗せておくだけでも効果バツグンです!
小さな掃除を積み重ねる
毎日完ペキを目指すとすぐに心が折れてしまうので、ストレスを感じない程度の小さな掃除を積み重ねることがキレイを保つコツです。例えば、洗面ボウルは使うたびに髪の毛をティッシュで拾う、食器洗いのついでにシンクを磨く、ゴミ捨てのついでにゴミ箱をサッと拭くなど。家事のついでに汚れを落としたり、生活の流れの中でゴミをためないようにしたり、小さな掃除を積み重ねれば、気合いを入れなくてもキレイをキープできます。
便利な道具をフル活用する
面倒な掃除を少しでも簡単にするため、便利な道具はフル活用しましょう。コードレス掃除機なら、思い立ったときに片手でサッと出してキレイにできるので、掃除のハードルが一気に下がります。使い捨てのお掃除シートやハンディモップは使う場所ごとに用意し、掃除の準備と片付けには極力時間を使わないようにしましょう。ただし、大きな収納スペースが必要、使うたびにお手入れが必要な道具は、掃除以外のところで手間を増やしてしまうため、購入する際は慎重に。
不要なモノは持たない・処分する
使っていないマッサージグッズ、読む気のない本、お土産でもらったキャンドル…、なくても困らないものが床や棚の上に置いてありませんか?モノを別の場所に移動させたり戻したりという作業があるだけで、掃除のモチベーションは一気に下がります。不要なモノは処分し、床はひと拭きでキレイにできる状態にしておくことが大切です。また、モノを増やすときには本当に必要か、今あるもので代用できないかをよく考えるようにしましょう。
洗剤は汚れに合わせて選ぶ
油汚れは酸性、水あかやトイレの尿石はアルカリ性の汚れです。汚れは中和させて落とすのが基本になるため、酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤を使えば、スルッと簡単に汚れを落とすことができます。また、食器や衣類の汚れなど、普段使いには中性洗剤がおすすめです。
【酸性洗剤】トイレ用洗剤「サンポール」、水まわり用洗剤「ティンクル」、クエン酸など
キッチンの水あか、お風呂の石鹸カス、トイレの尿石などは酸性洗剤を使って落とします。注意点は、塩素系の洗剤(カビキラーやキッチンハイターなど)と絶対に混ぜないことです。有毒ガスが発生し、命の危険につながります。
【アルカリ性洗剤】台所用洗剤「マジックリン」、洗濯洗剤「アリエール」、重曹、セスキ炭酸ソーダなど
換気扇、コンロ、グリルなどの油汚れ、お風呂のぬめりや皮脂汚れは、アルカリ性洗剤が効果的です。ただし、木製品・畳などにはシミができたり変色したりするので使用できません。
【中性洗剤】住宅用洗剤「ウタマロクリーナー」、台所用洗剤「キュキュット」、おしゃれ着洗剤「エマール」など
中性洗剤は頑固な汚れを落とすことはできませんが、床のホコリや手あか、食器や衣類の汚れなど、普段使いの洗剤として使用します。酸性、アルカリ性洗剤に比べて手肌に優しく効き目が穏やかなので、どんな素材にも使いやすいのがメリットです。
各部屋における掃除の仕方3ステップ
各部屋ごとに掃除の仕方を紹介します。
- リビングの掃除の仕方
- トイレ掃除の仕方
- 洗面台掃除の仕方
大まかな流れをイメージしておくだけで、スムーズに作業を進められますよ。3ステップのうち、毎日やるのはステップ②まででOK!週に一度もしくは月に一度、ステップ③までお掃除できれば、汚れを溜め込まずに気持ちよく過ごせるでしょう。ただし、すべてを手順通りにやる必要はありません。ご家庭の状況に合わせて無理のないように取り入れてみてください。
リビングの掃除の仕方
【ステップ①】机や床に散らかっているモノを片付ける
小さいお子さんがいる家庭は、片付けの作業だけで時間がかかるはず。子どもとも話し合ってモノの定位置を決め、出しっぱなしにしないような仕組みを作ることが大切です。
【ステップ②】上から下、奥から手前にホコリやゴミを集める
掃除機で溜まったホコリやゴミを集めていきます。掃除機をかけるのが面倒な場合は、ハンディモップやフローリングワイパーでも充分です。ラグやカーペットが多いご家庭は、ロボット掃除機があると本当に便利!
【週末のステップ③】照明や高いところのホコリ取り、床の水拭き&ワックスがけ
溜まったホコリが固まって取れにくい場合、中性洗剤を使うと簡単に拭き取ることができます。床は水拭きしてさっぱりさせたあと、ワックスがけまでできれば、傷や汚れが付きにくくなりキレイを保つことができます。
トイレ掃除の仕方
【ステップ①】使用後に便座を拭く
トイレは使うたびに便座を拭くことを習慣にしましょう。トイレ用お掃除シートを毎回使うのがもったいないという方は、トイレットペーパーに重曹スプレーを吹き付けて便座を拭くといいでしょう。
【ステップ②】便器内が汚れていたらトイレブラシでこする
便器内に汚れがついた場合も、使用後すぐにトイレブラシでこすりましょう。トイレのお掃除グッズは、手の届く場所に置いておき、使用後すぐに掃除することが汚れを溜めないコツです。
【週末のステップ③】床や壁の汚れを落とす
まずは消臭効果のある重曹スプレーを使って床や壁を拭いたあと、除菌効果のあるクエン酸スプレーを使って同じように拭きましょう。ペーパーホルダーやドアノブも忘れずに!トイレマットと便座カバーの交換はこのタイミングで行い、そもそもマットやカバーを使わないことも検討してみましょう。
洗面台掃除の仕方
【ステップ①】使用後に洗面台に落ちた髪の毛を拾う
洗面台は使うたびに落ちている髪の毛やゴミをティッシュで拾いましょう。ついでに取れる範囲で水滴も拭いておきます。
【ステップ②】洗面ボウルと鏡を拭く
手拭き用のタオルを洗濯するタイミングで、洗面ボウルと鏡の水滴を拭き取っておきましょう。洗面ボウルは拭き取る前に軽くこすり洗いしておくと、汚れが溜まりにくくお掃除がラクになります。
【週末のステップ③】壁や床、排水溝の汚れを落とす
壁と床はホコリを掃除機で吸い取り、水拭きしましょう。取れない汚れがある場合は、重曹スプレーかクエン酸スプレーで拭き取ります。排水溝にはぬめりが溜まっているので、使い古しの歯ブラシを使って細かい汚れを落とします。
お風呂掃除の仕方
【ステップ①】浴槽の湯垢を落とす
入浴後すぐに浴槽内の湯垢をこすり洗いします。入浴後すぐであれば、洗剤をつけなくてもスポンジだけで汚れが落ちますよ!
【ステップ②】壁や床の石鹸カスをシャワーで流す
壁や床も、入浴後すぐに熱めのシャワーで流しておきます。壁や床にこびりつく前であれば、皮脂汚れや石鹸カスもシャワーだけで落とせます。その後、冷水で浴室全体を冷やせばカビの繁殖を抑えることができますよ。
【週末のステップ③】黒カビ、蛇口や鏡の水垢を落とす
根の深い黒カビは、カビ取り剤を使って落としましょう。蛇口付近や鏡の水垢にはクエン酸が効果的です。床の黒ずみは皮脂汚れと石鹸カスが混ざったものなので、重曹を使いましょう。
キッチン掃除の仕方
【ステップ①】水まわりを軽くこすり、水滴を拭く
食器洗いのついでに、シンクや排水溝、水道まわりを掃除用のスポンジで軽くこすり洗いしておきましょう。水滴はキッチンペーパーや使い古しの布でふき取ることを忘れずに!
スポンジの交換タイミングについては「【何回変える?】食器用スポンジの交換頻度を各生活事例で解説」の記事で解説しています。
【ステップ②】コンロの油はねを落とす
油汚れは時間が経つと掃除が大変なので、コンロの油はねはその日のうちに拭き取っておきましょう。ウエットティッシュやキッチンペーパーを使うと簡単です!
【週末のステップ③】洗剤を使ってガンコな油汚れ、水垢を落とす
水まわりやコンロだけでなく、壁や床、電子レンジや冷蔵庫内にも汚れが溜まっています。油汚れには重曹やセスキ炭酸ソーダ、水あかにはクエン酸を使い、隅々までキレイにしましょう。
一度リセットしておけば毎日がラクラク!
毎日のお掃除で取り切れなかった汚れをキレイにするには、多くの時間と手間がかかります。また、スキマに入り込んだ汚れや細かい汚れが気になり始めると、どれだけ時間があっても足りませんね。そんなときは、家事代行サービスを利用するのも選択肢のひとつ。自分でやると何時間もかかってしまうような作業でも、「短時間でここまでできるの?!」とプロの技術に驚くことでしょう。どこから手をつけたらいいのか分からないという方も、一度リセットしてもらえばキレイを維持しやすく、手間をかけずに気持ちよく過ごすことができますよ!
まとめ
お掃除には終わりがなく、毎日たくさんの時間をかける余裕もありません。少しでもラクに作業をするため、今回紹介した【お掃除の基本とキレイを保つコツ】を意識して実践してみましょう。生活の流れに当たり前のようにお掃除を取り入れることができれば、汚れが溜まりにくくなり、結果として手間を減らすことができます。お掃除のプレッシャーから解放され、毎日を気持ちよく過ごすためにぜひ試してみてください。