窓や室内に結露が発生してしまい、毎回うんざりしていませんか?
放置しておくと、カビの繁殖する原因になるため、毎回拭いているという方も多いと思います。実は、結露は発生する前から対策ができます。また、対策をすることで拭き掃除も楽にできますよ。
この記事ではおすすめの結露対策を中心に、結露が発生するメカニズムや対策が必要な理由について解説。
- 結露防止にオススメな対策
- 結露ができたときの対処法
結露対策を知って実行すれば、拭き掃除に悩まされることも無くなります。
ぜひ参考にして、ご自宅の窓や室内の結露対策をしてみてください。
目次
なぜ窓や室内に結露は発生するの?
結露を取っているときに、なぜ結露が発生してしまうのか気になった方も多いと思います。結露ができる原因は「室外との温度差」です。
水分は空気中に溶け込る量が決まっており、気温が高くなるほど多くの水分を含みます。5℃と15℃で空気が水を含む量を比べてみると、2倍近く違うことも。
冬の時期は、外との気温差が10℃以上あることは普通です。室内で十分に温められた空気は、窓側にいくと外気の影響で温度が下がります。すると大量に含まれていた水分は、水に変化し冷やされて水滴となり窓にくっつき「結露」となってしまうのです。
結露対策が必要な理由
結露対策は、必要です。放置してしまうと、ダニ・カビの発生や家が傷んでしまう原因になります。
<結露対策が必要な理由>
- ダニやカビが人体に悪影響を及ぼす
- 家が傷む原因になる
それぞれ解説します。以下で詳しく見ていきましょう。
ダニやカビが人体に悪影響を及ぼす
結露を放置しておくと、ダニやカビが発生し、人体に悪影響を及ぼします。ダニやカビは湿度70%を好み、活発になることが特徴です。さらに水分はホコリやゴミを吸着しやすい性質があり、水分で集まった汚れは、ダニやカビの餌になってしまいます。
結露を発生させそのままにした場合、ダニやカビにとっていい環境が整ってしまうため、どんどん繁殖するでしょう。ダニやカビは、ただ繁殖するだけではありません。人にとっては、喘息やアトピー、アレルギーの原因になります。知らないうちに自分の体が蝕まれていることも。
できるだけ早く対策をして、自分の身を守ることが大切です。
家が傷む原因になる
結露をそのままにしておくと、人だけではなく家までもが傷む原因になります。結露は、ずっと窓に付着しているわけではありません。ある程度窓に水が溜まってくると、下にたれてしまいます。
そのまま放置すると、住宅資材や床に染み込んでしまうことも。1度や2度、水が染み込むだけでは問題ありません。しかし長期間にわたって水分がたれ、染み込んでいると腐らせる原因になります。
特に賃貸の場合、こういったトラブルは全て借主の責任になる可能性も。修理代に多くの費用がかかってしまうことも考えられます。そのため、早い段階から対策をしておくことが必要です。
結露防止にオススメな対策は5つ
結露ができるメカニズムや対策の重要性を知ったところで、ここからは結露防止にオススメな対策を5つ紹介します。
<結露防止にオススメな対策>
- こまめに換気をする
- 湿度と室温を高くしすぎない
- サーキュレーターで空気の流れを作る
- 空気の流れを考えて模様替えをする
- 結露防止グッズを活用する
結露は、できる前から対策をしていきましょう。
1.こまめに換気をする
結露を防ぎたいのであれば、こまめに換気をするようにしましょう。換気をすることで室内にこもった水分を外に逃がせます。逃がすことによって、湿度が下がるため結露ができにくくなります。
窓を開ける場所は、2箇所にしましょう。1箇所だけでは、空気の流れが作れないためです。近い窓同士を開けるのではなく、部屋全体の空気が動くように離れた窓同士を開けてください。
2時間に1度くらい、5分間換気をしてみてください。もし時間で区切って換気することが難しい場合は、料理やお風呂など湿気が溜まりやすいタイミングを利用するのもおすすめです。朝の結露が気になる場合は、夜寝る前に換気をしましょう。
2.湿度と室温を高くしすぎない
結露を発生させないためには、湿度と室温を高くしすぎないようにしてください。湿度が高くなってしまうと、窓際で温度が下がったときにより多くの結露が発生します。湿度計を設置し、常に適正な数値になるようにしてください。
また室温が高すぎる状態も、結露が発生しやすくなります。外気との気温差が激しくなるためです。むやみに室内の気温を上げないようにしましょう。寒い場合は、1枚上着を羽織るなどの対策をしてみてください。
どうしても暖房器具を使って部屋を温めたい場合は、エアコンやハロゲンヒーターがおすすめです。石油ストーブなどは、温めると同時に水蒸気を発生させます。結露ができる原因になるため、できるだけ使用は避けましょう。
3.サーキュレーターで空気の流れを作る
結露を防止する場合、サーキュレーターで空気の流れを作るのもおすすめです。特に寒い時期に、換気をすることに抵抗がある方に向いている方法です。風を発生させるだけで、空気が循環し窓に溜まった水蒸気を飛ばしてくれます。
またサーキュレーターを動かすメリットは、暖房効率を上げることです。空気が循環すると、上に溜まっていた温かい空気が部屋全体に行き渡ります。エアコンの設定温度が低くても、快適に過ごせるでしょう。
サーキュレーターは、部屋の中心ではなく窓際に置きましょう。窓に向かって動かすことで、窓際に溜まった水蒸気を拡散できます。
4.空気の流れを考えて模様替えをする
結露防止には、模様替えが効果を発揮することもあります。例えば家具と壁の間に十分な隙間が無いと、空気の通り道が無くなって湿気が溜まりやすくなります。空気が通らないままだとどんなに対策をしても、すぐに湿気が発生してしまうでしょう。
壁や家具は、それぞれすきまを開けて配置するようにしてください。また水槽や観葉植物は水蒸気を常に発しているため、結露が発生しやすくなります。窓際に置くのは避けて、換気扇やドアの近くに設置して、湿気がこもらない工夫をしましょう。
5.結露防止グッズを活用する
換気や模様替えが難しく、今すぐ対策したい方は、結露防止グッズを活用するのがおすすめです。現在では、以下のようなグッズが販売されています。
- 結露シート
- 断熱シート
- スプレー型の結露防止グッズ
結露シートとは、窓にあるゴムパッキンのすぐ上に貼るグッズです。垂れてきた結露をシートがキャッチしてくれるため、ゴムパッキンがカビてしまうことを防げます。窓を拭く手間が省けるすぐれものです。
また窓を断熱シートで覆って、結露の発生を防ぐ方法もあります。断熱シートで、外気の気温の影響を受けにくくすることで、結露が起きにくくなるのです。暖房効率も上がるため、メリットの多いグッズです。
さらにスプレータイプの結露防止グッズも販売されています。スプレーをすることで、窓に膜が張られ、水分を吸着する仕組みです。断熱シートが貼れない窓でも利用できるため、手軽に結露対策をしたい方におすすめです。
現在では多くの結露防止グッズが販売されています。窓の仕様によって使えるものは限られてくることも。自分の家の窓に貼っても問題ないか、見極めた上で使用しましょう。
結露ができたときの対処法
結露対策が間に合わず、発生してしまうこともありますよね。そのときには、以下の4つの方法で対処してみてください。
<結露ができたときの対処法>
- 水滴が出てきたらすぐに拭き取る
- 新聞紙で拭き取る
- 薄めた食器用洗剤で拭き取ってコーティングする
- アルコールスプレーでサッシを拭く
それぞれ解説します。
水滴が出てきたらすぐに拭き取る
水滴が出てきた段階で、すぐに拭き取るようにしましょう。そのまま放置してしまうと、前述したようにカビが発生する原因になります。雑巾で拭くこともオススメですが、水分が拭き取りきれないことも。
スクイジーで水を切って、吸水クロスを使って水分を取ることできれいにできます。このときに、窓だけではなくサッシやゴムパッキンも一緒に拭いてあげてください。拭くときは下から上に向かって動かすようにしましょう。
上から拭くと、サッシやゴムパッキンに水が溜まりやすくなってしまうためです。できるだけ早めに対処していきましょう。
新聞紙で拭き取る
もし吸水クロスやスクイジーが手元にない場合は、新聞紙を使って水分を取る方法がおすすめです。新聞紙で窓を拭くことで、水分が取れるほか、そのまま捨てられるメリットがあります。掃除用具を使うと乾かす手間もあるため、管理が面倒という方におすすめです。
新聞紙で拭き掃除をすると、インクに含まれる成分が窓をきれいにしてくれます。さらに結露シートの代用も可能です。縦長に折った新聞紙を、テープで窓に貼り付けておきます。すると結露が発生したときに新聞紙が吸い取ってくれ、サッシやゴムパッキンがカビるのを防いでくれるのです。そのままにしておくと、新聞紙がカビてしまうため定期的に交換してください。
薄めた食器用洗剤で拭き取ってコーティングする
薄めた食器用洗剤を使えば、窓をコーティングして結露の発生を抑えられます。食器用洗剤には、水を弾く界面活性剤が含まれているため結露が発生しにくくなります。使い方は以下のとおりです。
- 200mlの水に10ml(大さじ1/3)の洗剤を入れる
- タオルに染み込ませて絞る
- ガラス全体を拭く
これだけで結露を防止できます。1度拭いたら、1週間ぐらいは効果が持続します。
永久に保つわけではないため、定期的に掃除をしましょう。除湿や換気と組み合わせて使うことで、さらに効果が期待できます。
アルコールスプレーでサッシを拭く
アルコールスプレーでサッシを拭くことも重要です。これは主に、結露によるカビ対策に効果があります。なぜならアルコールはカビの細胞に浸透して、殺菌できるからです。
水分が残ったままアルコールで拭いてしまうと、アルコールの濃度が下がってしまい、効果が発揮されません。水分を吸い取ってから仕上げに拭きましょう。
カビが発生していた場合、直接スプレーをすると勢いで菌が舞い上がる可能性があります。その場合は、雑巾にアルコールを含ませて拭くようにしてください。カビはできる前から対策をしておくと、後々の掃除も楽になります。
エアコンのカビ対策については、別記事で解説しています。
関連記事:「エアコンのカビの原因や防止策は?気にしすぎない対策も解説」
まとめ:結露対策をして窓や室内のカビ発生も防止
結露は放置しておくと、人体だけではなく家にも悪影響を及ぼします。工夫をするだけで、拭き掃除を毎回しなくても良くなります。拭き掃除が面倒だと悩んでいる方は、今回紹介した方法を参考にしてみてください。
<結露防止にオススメな対策>
- こまめに換気をする
- 湿度と室温を高くしすぎない
- サーキュレーターで空気の流れを作る
- 空気の流れを考えて模様替えをする
- 結露防止グッズを活用する
掃除が面倒で、やる気がでない方は「【掃除のやる気アップ】モチベーションを上げる4つの方法と習慣化のコツ」も参考にしてみてはいかがでしょうか。